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モンゴルの気候は厳しく、旅行を楽しむためには季節に合った適切な服装が必要となります。
今回は、モンゴルの季節ごとの気候に応じた服装選びのポイントを紹介します。快適で安全なモンゴル旅にお役立てください。
モンゴルの気候と乗馬服装の選び方
モンゴルは広大なステップと厳しい気候の国です。
冬は非常に寒く、夏は暑く乾燥しています。この多様な気候は、乗馬時の服装選びに大きな影響を与えます。この記事では、モンゴルの各月の天候に適した乗馬服装について詳しく説明します。
各月ごとのモンゴルの気候について
モンゴルの各月ごとの気候と服装について概要を記載します。
1月(厳冬)
平均気温は非常に低く、厚手の防寒着が必要です。多層の服装で体温を保ち、防風性のある服を選びましょう。
2月(厳冬)
まだまだ寒いですが、少し暖かくなり始めます。防寒性を保ちつつ、動きやすさも考慮した服装が理想的です。
3月(冬)
家畜たちの出産が始まり遊牧民宅は賑やかになります。少し気温が上がりますが、まだまだ寒い日も多いです。春の嵐が始まり、風が強くなるため体感温度は低くなります。まだまだ真冬の服装を用意した方がいいです。
4月(春)
春の嵐で風が強く吹く日が多くなります。体感温度は思ったよりも低めになります。
5月(春)
草原が茶色から緑に変わりつつあります。まだまだ寒い日はありますが、気持ちよく乗馬できるでしょう。
6月(夏)
夏の始まりで、薄手の服が適しています。しかし、日焼けと虫除け対策は忘れずに。草原は緑になり最高の夏の始まりです!
7月(夏)
最も最高の夏です。モンゴルで一番暑くなる時期ですが、日本の夏に慣れていれば過ごしやすく快適です。
年によっては雨が多い場合もあるため雨具は必須です。
8月(夏)
お盆を過ぎると秋の空気が漂ってきます。まだまだ日中の暑さは続きますが、夜は涼しくなります。調節しやすい服装がおすすめです。
9月(秋)
気温が下がり始め、秋の服装への移行が必要です。層を重ねて調整しやすい服を。9月中旬以降の寒い日は雪が降って銀世界へ変わることもあります。短く輝く秋が一瞬で終わり冬景色になっていきます。
10月(冬)
本格的な寒さがやってきます。暖かい素材の服と、防風ジャケットが良いでしょう。
11月(厳冬)
冬の厳しい寒さが始まります。しっかりと防寒対策を。
12月(厳冬)
非常に寒い月。最大限の厚手のコート等の防寒装備が必要です。12月になるとダイヤモンドダストが見れるようになります。モンゴルのダイヤモンドダストについては下記の記事をご参考ください。
モンゴルのおすすめ旅行時期は?
モンゴルのベストシーズンは6月〜8月です。
6月は草原が綺麗な緑になる時期で、若々しい草原の香りを楽しんでいただけます。
7月はモンゴルでナーダム祭りが開催される一番気持ち良い時期ですね!青々とした草原がどこまでも広がるモンゴルをお楽しみいただけます。
8月はモンゴル的には秋に入りますが、お盆まではほどよく暖かい過ごしやすい気候です。お盆以降は寒くなり始めますが、まだまだ日中は気持ち良い季節です。
ツォクトモンゴル乗馬ツアーのあるナライハ(ナライフ)の月ごとの平均気温
ツォクトモンゴル乗馬ツアーのあるナライハ(ナライフ)の月ごとの平均気温(摂氏)は以下の通りです:
- 1月: 最低平均 -32℃、最高平均 -16℃
- 2月: 最低平均 -28℃、最高平均 -11℃
- 3月: 最低平均 -17℃、最高平均 -1℃
- 4月: 最低平均 -4℃、最高平均 10℃
- 5月: 最低平均 2℃、最高平均 16℃
- 6月: 最低平均 9℃、最高平均 22℃
- 7月: 最低平均 12℃、最高平均 24℃
- 8月: 最低平均 11℃、最高平均 23℃
- 9月: 最低平均 2℃、最高平均 16℃
- 10月: 最低平均 -7℃、最高平均 9℃
- 11月: 最低平均 -20℃、最高平均 -5℃
- 12月: 最低平均 -28℃、最高平均 -14℃
詳細情報は[Numbeo](https://www.numbeo.com/climate/in/Nalayh-Mongolia)のウェブサイトで確認できます。
冬のナライハについては、以下のツアーでも訪れます。
-
冬のゲルに宿泊・乗馬で観光!モンゴル体感ツアー (2泊3日〜) | ツォクトモンゴル乗馬ツアー
mongol-jyouba-gakkou.com
体感温度について
平均気温を見ると、冬はかなり寒いと思われると思います。もちろん寒いのですが、数字ほどの寒さは感じません。私はモンゴルの気温+5〜15度が日本での気温による体感温度と同じぐらいになると感じています。
日本は湿度が高いため、寒さはより体の奥底に入ってくるイメージがあります。モンゴルは湿度が低い分、体の表面を防護していれば、数字ほどの寒さは感じません。
それらを考えると冬の体感気温は以下になります。
ナライハ(ナライフ)の月ごとの平均気温に弊社独自の体感指数を加えた体感温度について
- 1月: 最低平均 -17℃、最高平均 -1℃
- 2月: 最低平均 -13℃、最高平均 4℃
- 3月: 最低平均 -7℃、最高平均 9℃
- 4月: 最低平均 1℃、最高平均 15℃
- 5月: 最低平均 2℃、最高平均 16℃
- 6月: 最低平均 9℃、最高平均 22℃
- 7月: 最低平均 12℃、最高平均 24℃
- 8月: 最低平均 11℃、最高平均 23℃
- 9月: 最低平均 2℃、最高平均 16℃
- 10月: 最低平均 -2℃、最高平均 15℃
- 11月: 最低平均 -10℃、最高平均 5℃
- 12月: 最低平均 -13℃、最高平均 1℃
日本での気温に合わせた体感温度になります。
日本で上記の気温の場所で感じる体感温度が、そのときのモンゴルの体感温度になります。
ぜひご参考になさってください。
※執筆者個人の感覚であり、皆様に同じような体験を保証するものではありません。冬季の防寒対策はやりすぎるぐらいがちょうど良いです。決して甘く見ずにしっかりと防寒対策をしてきてください。
モンゴルの各月に合わせた服装について
シーズンごとにおすすめの服装を詳しくご紹介します。
厳冬期(11月〜2月)
モンゴルで一番寒い期間です。最大マイナス50度にも達することがあります。服装をバッチリ用意することも必要ですが、羊肉をもりもり食べて体の中から暖かくする必要もあります。
この時期は犬ぞりも楽しめます。犬ぞりツアーについてはこちらの記事をご参考ください。
頭
風や雪を防ぐ厚手の帽子。雪国用のコサック帽子や、毛糸の帽子のようなものがおすすめ。耳元も覆えるものの方がベスト。
首元
厚手で長めのマフラー。寒い時は顔をぐるぐる巻いて覆えるものが良い。ある程度の雪や風を防げるものがベスト。
上半身
ヒートテックシャツ、ヒートテック長袖シャツ、厚手のセーター、薄手のウインドブレーカー、厚手のダウン、冬用モンゴルデール
ここまで重ね着をすればどんなに寒くても問題ありません。ただ、汗をかいてしまうとよくないので、体の中に熱がこもった時はすぐに逃がせる服装が良いです。
昔のヒートテックは汗に反応してより熱くなっていたものがありましたが、これは良くないです。暑い時にさらに熱くなってしまいます。
ここ数年発売されている新しいヒートテックであればこの問題は解消されているようですので問題ありません。
手
薄手のヒートテック手袋、雪遊び用の防水手袋
手袋を2重にしましょう。
あまり寒くない時は薄手の手袋で過ごし、早朝や夜に活動する時などは2重にすると大丈夫です。マイナス40度付近になると2重の手袋でも指が冷たくなりますが、そのときはカイロを手袋に入れて温めましょう。冬用のモンゴルデールは手をすっぽりと覆えるため、それで手を覆えばまず大丈夫てます。
下半身
薄手のヒートテックパッチ、厚手のヒートテックパッチ、ジャージ、防風ズボン
下半身はモンゴルデールでも覆えませんので、できるだけ厳重な方が良いです。
足先
薄手の靴下、厚手の靴下、靴
靴下は2重履きが基本です。
乗馬時は足先から冷えてくることが多いため、足用カイロを貼りましょう。
靴
靴は冬用のものが理想ですが、夏に履くと暑くて蒸れるような分厚めの革靴であれば意外に大丈夫です。通常であればそれほど雪が積も流こともないため、以外に普通の靴でも大丈夫です。長時間外を出歩くことも乗馬の時ぐらいです。ただ、夏用の通気性の良い靴は寒いのでやめた方が良いです。
寒いときの乗馬時は、遊牧民宅では冬用のモンゴル靴を借りることも可能ですが、数に限りがあります。事前予約はできませんので、不安な方は冬山用のスノーシューズをお持ちください。
冬期(10月、3月)
厳冬期ほど寒くはありませんが、日本の一番寒い時と同じぐらいの寒さです。
冬期の服装をご紹介します。
頭
ユニクロの冬用帽子で大丈夫です。厳冬期用のコサック帽子や、毛糸の帽子のようなものがあれば暑いぐらいでしょう。耳元も覆えるものの方がベスト。
首元
首元は寒くなりやすいので厚手のマフラーの方が良いです。
上半身
ヒートテックシャツ、ヒートテック長袖シャツ、厚手のセーター、薄手のウインドブレーカー、薄手のダウン
これぐらいの装備で問題ないでしょう。寒ければモンゴルデールを現地で借りてください。
手
薄手のヒートテック手袋、雪遊び用の防水手袋
手袋は2重を持っていく方が良いですが、ほぼ薄手だけで大丈夫です。
下半身
薄手のヒートテックパッチ、ジャージ、防風ズボン
下半身はモンゴルデールでも覆えませんので、できるだけ厳重な方が良いです。
足先
厚手の靴下、靴
厚手の靴下一つで大丈夫です。
寒い時は足用カイロを貼りましょう。
靴は冬用のものが理想ですが、夏に履くと暑くて蒸れるような靴であれば意外に大丈夫です。夏用の通気性の良い靴は寒いのでやめた方が良いです。遊牧民宅では冬用のモンゴル靴を借りることも可能です。
春or秋期(4月、5月、9月)
冬期ほど寒くはありませんが、日本からお越しになると「寒い」と思われるかもしれません。
4月5月は風が強い日が多いため、防寒着は防風メインで用意されると良いでしょう。
※9月の中旬以降は雪が降って急に寒くなる場合があります。手足・首元・耳元が保温できるものをお持ちください。冬山でスキーをするときのような服装があると安心です。
頭
ユニクロの冬用帽子か普通の帽子でも大丈夫です。耳も隠せれるものが良いですね。
首元
念の為普通のマフラーを用意してください。朝晩などの寒い時に使用します。
上半身
ヒートテックシャツ、ヒートテック長袖シャツ、薄手のウインドブレーカー、薄手のダウン
これぐらいの装備で問題ないでしょう。
手
普通の手袋
軍手や乗馬用の手袋で問題ありません。
下半身
薄手のヒートテックパッチ、ズボン
ズボンは防風仕様の方が良いかもしれません。
足先
通常の靴下、靴
通常の靴下一つで大丈夫です。
夏期(6月〜8月)
モンゴル最高の夏シーズンです!
汗もあまりかくこともなく、涼しく最高の気候です。太陽の光は強いため、日焼け止めやサングラスは必須です。
頭
鍔のついた帽子がおすすめです。太陽光をできるだけ遮れるような帽子が良いでしょう。
首元
マフラーは不要ですが、首元を太陽から守るためのスカーフのようなものはあっても良いかもしれません。ただ乗馬時は外すか、解けて落ちないように注意してください。
上半身
シャツ、フリース、薄手のダウン
朝晩は冷えることがあるため、薄手のダウンは真夏でも必要です。ユニクロのウルトラライトダウンが良いでしょう。
手
普通の手袋
軍手や乗馬用の手袋で問題ありません。
下半身
ズボン
ズボンだけで大丈夫です。乗馬初心者の方は、サイクリング用のお尻を守るためのパッドのようなものがあると良いかもしれません。
足先
通常の靴下、靴
通常の靴下一つで大丈夫です。靴はスニーカーでok
まとめ
モンゴルの気候と服装について解説しました。
モンゴルは寒暖差の激しい国ですので、服装にはご注意いただいて、楽しいモンゴル乗馬を体験してください。
現地では食べることも体を健康に保つことの大切な要因の一つです。
美味しいモンゴル料理をたくさん食べて健康に滞在してくださいね。