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モンゴルは世界一学べる国!?


ブログをご覧いただきありがとうございます。Kokoです。
【モンゴルは世界一学べる国】であると考える理由についてお話しします。

たくさんの動物

私は、モンゴルに来る前までは、こんな考えを持っていました。

人間と動物の関係性に関して、
「私たち人間がいるから動物は生きていける」

そんな考え方をしていました。
モンゴルの滞在で、その考えが変わりました。

動物との共存

動物がいるから人間は生きていける。

と初めてモンゴルの地で感じました。

そもそも、私の動物に対するイメージは、、、
近づいたら逃げちゃう。たくさんの動物がびっくりして逃げちゃう。

そんなイメージがあったんです。
でも、初めてモンゴルに来たとき、

空港から車に乗って移動している途中に突然現れるたくさんの牛。
私たちの車に驚くことなく、マイペースに草を食べている姿。
そして、ドライバーさんも何も思うことなくその場を通り過ぎる。
通り過ぎても牛たちは構わず草を食べていたり、寝ていたり…

私、そのとき思いました。

モンゴル人は動物を信頼している。)と。

日本人が信頼していない、とかそういうのではありません。
でもきっと、モンゴル人の動物に対する考え方は私とは違うと感じました。
何が違うのかはまだわかりませんでした。

でも、モンゴルで時間を過ごすうちに少しだけわかりました。

動物の命をいただく

モンゴルの遊牧民は【食べるため】に【自分たちで】動物を殺して食べています。
私も目の前で羊の解体を見ました。
考えさせられること、たくさんありました。

解体される羊
解体される羊

動物に対する考え方。
食肉に対する考え方。
遊牧民は何を思って解体しているんだろう。
そして、解体される羊は何を感じているんだろう。

解体される羊、驚くほどおとなしいんです。びっくりしました。
紐で結ばれているのに、静かにその時を待ってるんです。

そして、モンゴルでは

「一滴の血も大地に流さない」

という暗黙のルールがあります。
遊牧民が言っていました。
私たちを支えてくれている大地や家畜を大切にしています。

だから、羊を解体するときも、
羊が苦しまないような方法で解体するのです。お腹を切って、大動脈を手で切ります。

羊の解体
羊の解体

初めて見たとき、涙が出そうになりました。
でも、見ているうちに
私たちが普段食べているお肉って、こうやって一頭一頭命をいただいているんだなって思えるようになりました。

涙が出てしまうのではなくて、
当たり前のように食べるんじゃなくて、

「ありがとう」って気持ちを常に忘れないようにしようって強く思いました。

この羊の解体は、1人1人感じることが違うと思います。
それでいいと私は思います。
実際に自分の目で見て感じて考えることが大切だと思います。

このツアーでは、オプションで羊の解体を見ることができます。【羊の解体 25000円/頭】
そして、そのお肉を実際に食べることができます。
※ツアー申込時、オプションでお申し込みください。一部ツアーではお申し込みいただけません。

朝まで生きていた【羊】。
今はこうして私たちのエネルギーとなるために、命をいただいている。

このような経験ができるモンゴルは、私にとって学びでしかありません。

乗馬で感じる馬への愛

このツアーでは、乗馬の際に遊牧民と一緒に乗馬をすることができます。
遊牧民が馬に乗っている姿をみたとき、

「馬を信頼している!」って思いました。

遊牧民の乗馬
遊牧民の乗馬

【動物】としてみているのではなく、
【家族・なくてはならない存在】として捉えているんだな、って思いました。

馬に乗っているとき、
遊牧民は馬と自然と【会話】をしているようにみえるんです。
実際に会話をしているのかどうかはわかりません。
でも、遊牧民にとって馬はなくてはならない存在です。少なからず、私の馬に対する考え方とは違うでしょう。

馬に対してどのように考えているのか、私自身もっともっと知りたいって思いました。


このツアーでは、乗馬中に休憩時間があります。
日本語ガイドを通して聞くことができます。

たくさん学ぶことができます。

天体観測


晴れていたら満天の星が見られます。

夜、見上げるだけで手に届きそうなほどの満天の星を見ることができます。
遊牧民の子どもに北斗七星の場所を教えてもらいました。

「モンゴルでは、北斗七星はあの7つの星だよ!形はね…」

モンゴル語はほとんど話せないけれど、身振り手振りで教えてもらいました。

流れ星に対する考え方

夜空を見上げているとき、流れ星が流れました。

モンゴルで撮影した星空

「あっ!流れ星!!!」

とっさに言ってしまいました。(お願い事言えなかった~次言おう!)
そんなことを考えていると、
モンゴル人が言いました。

「私は流れ星好きじゃないよ。…だって…」

この続きはモンゴルで。

モンゴルの人の流れ星に対する考え方をその時初めて知りました。
すてきですよ。ぜひ直接聞いてみてください。

月について学べる

中学生にこそ、来てほしいなと思っているモンゴルです。
中学校では、理科の授業で天体を学習します。(学習指導要領より)

モンゴルの月
モンゴルの月

日本だと、ビルがあって、光があって
なかなか月の観測ができません。

教科書だけで、イメージだけで、天体を学習することは大変だと私は思います。
苦手になりがちな分野だと思います。

モンゴルの草原は、晴れていたら何の障害物もなく月だけを観測することができます。

月って、1時間に何度動くんだっけ。
月って、どっちからどっちに動くんだっけ。
今って、上弦の月か。次はどんな形になるんだっけ。

数日しか観察できないかもしれないけれど、
モンゴルで見る月はきっと、一生の学びになるのではないかなと思います。

遊牧民

ゲルではどのように生活しているのだろう。
私は遊牧民ゲルで【生きること】について考えることができました。

時間の概念

「乳搾りを見てみたいです!何時にしますか???」
日本語ガイドを通して聞いてもらいました。すると、、、

「う~んわからないよ、起きたらするよ」

「じゃあ……何時に起きますか??」

「う~んわからないな、目が覚めたら起きるよ」

馬の乳搾り
馬の乳搾り

これこそ、モンゴルタイムです。

そもそも遊牧民ゲルには【時計】がありません。
時間で動くという概念がないんです。

はじめてこの感覚にであったとき、びっくりしすぎてしまいました。
でも、実際そうですよね。
時間で動く必要、ないんです。

モンゴルでは、思う存分モンゴルタイムに染まりたいと心から思いました。

じゃあ、遊牧民って暇なのかな。
いやいや、そうではないんです。

遊牧民の方たち、やることはたくさんあります。毎日大忙し。
【生きるため】にたくさんのことをしなければなりません。

遊牧民ゲルでホームステイ、すごく学びがあります。

加工品①アーロール

牛乳だけなのかな…他にも料理はあるのかな…絞った牛乳は何に使うのだろう。
馬の乳搾りとかもするのかな…

アーロール作り

牛乳を乾燥させて作る「アーロール」を作っているところを見ました。
そして、食べさせていただきました。

味の感想は、【めちゃくちゃ固くて酸っぱいチーズ】

正直、何度も食べたい味、ではありませんでした。
でも遊牧民が、

これは私たちが寒い冬を生きていく上には大切な食料、他にも様々あるよ、どんなものも余さず使う

と言っていたとき、
【生きること】について改めて考えたとともに
どんなものも無駄なく使うということに、動物に対する敬意を感じました。

加工品②馬乳酒

肉類、乳製品が食文化の基本であるモンゴル人にとって、野菜を食べる習慣はほとんどありません。


(ビタミン不足になっちゃうじゃん)


そんな心配が正直ありました。
そんなとき、

「これ飲んだことある?アイラグって言うよ。」

馬乳酒
馬乳酒

馬乳酒のことです。モンゴル人はみんな大好きなお酒。
子どものころから飲みます。

「初めて飲む人はお腹を壊しやすいから気をつけてね」そう言われて少しいただきました。
ちょっと酸っぱい、甘さのないヨーグルトドリンクのような味でした。

おいしかったです。

「これは、馬の乳を発酵させて作るお酒なんだけど、これで不足しているビタミンを補っている」
と教えてもらいました。

なるほど…学びが深い…

飲み過ぎには注意してください。
私はその日コップ1杯飲んで、次の日トイレから離れられませんでした。

他にもバターやヨーグルトなど様々ありますよ。

水のありがたさ

日本の降水量は、年間1500mm程度。
一方でモンゴルの草原は、年間50~250mm程度です。

遊牧民にとって、水はとても貴重なもの。
遊牧民ゲルに滞在すると水の大切さを肌で感じることができます。

青空シャワー

水は井戸水を使用しています。
水道は通っていないから、井戸水を運んできて使います。

私、初めてその事実を知ったとき、
「シャワーってどうするのだろう、1週間とかならまだしもそこでずっと住んでいるんだよね…」

疑問しかありませんでした。
しかし、実際にモンゴルに来たときの、湿度の低さに驚きました。

日中、日差しが照っていて暑い!なんて思っていたけど、乾燥しているからベタベタしない。
夕方、日が沈むとどんどん冷えてきて、ダウンを着始める。
朝方、日の出を見るために私の一押しスポットまでお散歩する。

一押しスポットからの朝日
一押しスポットからの朝日

そんな1日を過ごす中で、「シャワーを浴びたい!!!!」っていう感情にはなりませんでした。

ある日、遊牧民が青空シャワーをしているのを見かけました。
(私もやってみたい!)って思い、青空シャワーに初挑戦!

サッパリ!気持ちが良い!

水ありがとう!ってその時心から思いました。

青空トイレ

水が貴重ってことは…ウォシュレットもない…!?

ないですね~

エルデネツーリストキャンプは水洗トイレはありますが、
遊牧民ゲルではぼっとんトイレです。

遊牧民ゲルのトイレ
遊牧民ゲルのトイレ


ぼっとんと言っても…草原に穴を掘った場所がトイレです。
ツアーの1つである、テント泊ツアーはもちろん青空トイレです。(No.1人気ツアー)

テント泊乗馬トレッキングで行く、大草原で星空満喫ツアー4日〜6日間(テント泊) | ツォクトモンゴル乗馬ツアー
テント泊乗馬トレッキングで行く、大草原で星空満喫ツアー4日〜6日間(テント泊) | ツォクトモンゴル乗馬ツアー

モンゴルの大自然を乗馬トレッキングで移動します。モンゴルの多様な自然を感じることができ、テントに泊まりながら星空の下で眠るモンゴル満喫ツアーです。

mongol-jyouba-gakkou.com

はじめは恥ずかしくて「どうしよう」って思うかもしれないけれど、
日本では決してできないこと。
自分でトイレスポットを探してする青空トイレ…
満点の星の下でする青空トイレ…
馬に見られながらする青空トイレ…

だんだんと楽しくなってきちゃいます。

日本では、蛇口をひねったら簡単に出てくる水。
ちょっと不便かもしれないけれど、
その不便さも楽しんで、
しかも、水に対する感謝も感じられる。

教科書だけでは学びきれない多くのことをここでは学ぶことができました。

ゲルでの滞在と市内観光

ゲルでの生活を体験することももちろんいいけれど、
私はウランバートル観光も一緒にするのがおすすめ。

おすすめのモンゴルモデルルート

おすすめの流れは、
空港到着→乗馬ツアー→ウランバートル送迎
にして、最終日に市内観光をすることです。

市内の様子
市内の様子

申し込みの際に、送迎を選択できるようになっています。
ご不明点等ありましたらいつでもお気軽におたずねくださいね。

とにかく乗馬だけ!っていうのももちろんいいけれど、
学びたい!という方は、ぜひウランバートルに足を運んでほしいなと思っています。

市内観光での学び

さっきまで、
草原の中にいて、
非現実のような環境で、
追われる時間のことも忘れて、
きれいな夕日、満点の星空、きれいな日の出。
どこから撮っても映えちゃう背景。


なんだか、本来の地球の姿のような、私の存在ってちっぽけだなあ
もうちょっと草原で過ごしていたいな。

そんな草原から早1時間半でウランバートルへ到着します。

世界でも有名な交通渋滞。(これでよく事故起きないよなって思いました。)
たくさんのビル。
忙しそうにしている大人の人たち。
ショッピングモールで売られているブランド品。


さっきまで、草原にいたよね?
まるで違う国に来たような、見覚えのある景色というか…

変な感情になります。

でもそれと同時にいろんな課題について考えるようになりました。

何でこんなに交通渋滞が起きているんだろう。
市内に住む子どもたちと遊牧民は同じ教育を受けられているのだろうか。
同じような情報は得られているのだろうか。


草原での生活との違い、景色の違いを目の当たりにして、
日本でも同じような問題があるのではないか

と考えるようになりました。

考えたところで解決につながる訳ではありませんが、
たくさんの人に訪れてもらって、
何かを感じ、考え、
何か学びになることを1つでも多く得てもらえることが
私の1つの願いでもあります。

市内に行くと、交通渋滞が…


私はモンゴルは世界一学べる国だと思っています。

以上、Kokoでした!



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