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モンゴルの世界遺産、6つ知ってますか?自然遺産と文化遺産どちらもあって、国のスケールを感じられる場所ばかりです。
今回は、ユネスコに登録されているモンゴルの世界遺産を簡単に紹介していきます。「モンゴルって何があるの?」と思った方も、まずは気になるところから読んでみてください。
モンゴルにある世界遺産は全部で6つ

まずは、モンゴルのどんな場所が世界遺産に登録されているのか、ざっくり見てみましょう。
モンゴル 世界遺産 一覧
ユネスコに登録されているのは、自然遺産が2つ、文化遺産が4つ。どれもスケールが大きくて、まるで地球の鼓動に耳をすますような場所ばかりです。
名称 | 種類 | 登録年 | 特徴 |
---|---|---|---|
ウヴス・ヌール盆地 | 自然遺産 | 2003年 | ユーラシアの気候帯が交差する、生態系の宝庫 |
モンゴル・アルタイ山脈の岩絵群 | 文化遺産 | 2011年 | 約12,000年の間に刻まれた、遊牧民の記録 |
大ボルハン・ハルドゥン山とその周辺の聖なる景観周辺の神聖な景観 | 文化遺産 | 2015年 | チンギス・カンゆかりの聖なる山。信仰の象徴 |
ダウリアの景観群 | 自然遺産 | 2017年 | モンゴル〜ロシアにまたがる、渡り鳥の楽園 |
オルホン渓谷の文化的景観 | 文化遺産 | 2004年 | モンゴル帝国の中心地。碑文や遺跡が点在 |
鹿石および青銅器時代の関連遺跡群 | 文化遺産 | 2023年 | 動物を彫った不思議な石「鹿石」が残る場所 |
どこから行く?モンゴル世界遺産マップ
各世界遺産の大まかな場所は次のとおりです(ピンをクリックすると名前が出てきます)。
世界遺産名 | 最寄エリア |
---|---|
ウヴス・ヌール盆地 | オヴス県・ウヴス湖 |
モンゴル・アルタイ山系の岩絵群 | バヤン・ウルギー県 |
大ボルハン・ハルドゥン山とその周辺の聖なる景観 | ヘンティー県 |
ダウリアの景観群 | ドルノド県 |
オルホン渓谷文化的景観 | ウブルハンガイ県(カラコルム) |
鹿石および青銅器時代の関連遺跡群 | ハンガイ山脈周辺(点在) |
【場所別に解説】モンゴル世界遺産の見どころ

モンゴルの世界遺産は、登録された背景も場所もさまざま。ここでは、それぞれの登録地について、見どころや特徴を簡単にご紹介します。
ツンドラと砂漠が同居中!?【ウヴス・ヌール盆地(2003)】

モンゴル西部にあるウヴス・ヌール盆地(オヴス・ヌール盆地)は、見た目こそのどかな草原ですが、実はとんでもない自然がギュッと詰まったモンゴル世界遺産。
ツンドラと砂漠がとなり合わせに存在するという世界でもレアな地形で、2003年にユネスコの世界自然遺産に登録されました。
場所はロシアとの国境付近。モンゴル最大の湖・ウヴス湖を中心に、極端な気温差と多様な自然環境が広がっています。
特徴①:砂漠とツンドラがケンカせずに共存中
ステップ、湿原、氷河、塩湖、砂漠、そしてツンドラ。まるで「モンゴル自然全部盛り」セット。
しかも夏は40度を超え、冬はマイナス50度という過酷すぎる気候。それでもこの地は、静かに存在感を放っています。
特徴②:ユキヒョウも暮らす、生きものの避暑地?
過酷なようでいて、実は動物たちには快適みたいです。ユキヒョウやアルガリ、アイベックスなどの珍しい哺乳類にくわえ、173種類の鳥類がのびのび暮らしています。
特徴③:草原に眠る、古代のメッセージたち
この土地には、スキタイやテュルクといった遊牧民族が残した遺跡がなんと4万点以上。ただし、これらの遺跡は今のところ文化遺産としては認められておらず、オヴス・ヌール盆地は自然遺産としてのみ登録されています。
でも、もし文化的な価値も将来評価されれば、いつかは“複合遺産”としてリストに並ぶ日がくるかもしれません。
1万年分の壁画アート!?【モンゴル・アルタイ山系の岩絵群(2011)】

モンゴル西部、バヤン・ウルギー県の山あいに広がるこの場所は、モンゴル世界遺産の中でもとびきり“描かれている”人気スポット。
その名の通り、山の岩肌にびっしりと刻まれた岩絵が世界中の考古学ファンをうならせています。2011年にユネスコの世界文化遺産に登録された、まさに“壁画アートの野外博物館”です。
特徴①:時を超えて届いた、約1万2000年分の絵
描かれているのは、旧石器時代から中世までのおよそ1万2000年分の暮らしの記録。マンモスやヘラジカといった大型動物に始まり、狩りをする人、馬を操る遊牧民、さらには武装した戦士まで…。
まるで「時代別の年賀状」を山に並べたような、不思議な連続性があります。
特徴②:遊牧民たちのリアルな日常が浮かび上がる
岩絵の中には、弓を引く人、動物を追う姿、馬を使った移動など、まさに当時の生活そのものが描かれています。
モンゴルの世界遺産らしく、文字ではなく絵で語られているところもユニーク。「声なき証言」として、今も山に残り続けています。
特徴③:誰がなぜ残したのか?想像がふくらむ“謎エリア”
岩絵のまわりには、古代の墓や祭祀に使われたとみられる塚が点在。宗教的な儀式だったのか、誰かへの伝言だったのか…。
描いた人の姿は見えなくても、その思いや手の動きが、岩肌からじんわり伝わってくるようです。
チンギス・カンが祈りを捧げた山【大ボルハン・ハルドゥン山とその周辺の聖なる景観(2015)】

モンゴル北東部、標高2,200メートルほどの山のふもとに広がるのがこの世界遺産。2015年にユネスコの世界文化遺産として登録された、モンゴルの世界遺産の中でも宗教的・精神的な意味合いがとても強い場所です。
あのチンギス・カン(チンギス・ハン)が生涯にわたって祈りを捧げた山として、今でも“神聖な地”として崇められています。
特徴①:チンギス・カンの信仰の中心地
伝説によれば、若き日のチンギス・カンは追手から逃れる際、この山に命を救われたといわれています。それ以来、彼はこの山を特別に崇拝するようになり、モンゴル人にとっても精神的な支柱となっていきました。
山の名に含まれる「ボルハン」は“神”を意味し、「ハルドゥン」は“孤嶺”や“ポプラに覆われた山”という意味があります。
特徴②:オボーと呼ばれる祈りのかたち
この地域には「オボー」と呼ばれる石積みの祠が点在しています。
棒状の柱に青い布を巻きつけたこの構造物は、モンゴルの山岳信仰の象徴であり、旅人たちはここで祈りや感謝の気持ちを表します。
シャーマニズムと仏教が混ざりあった独特の祈りの文化が、今も息づいています。
特徴③:立ち入りできない、いちばん神聖な場所
大ボルハン・ハルドゥン山は、モンゴル国内でも最も神聖な場所のひとつとされており、観光客は立ち入ることができません。
チンギス・カンの墓所がこの地にあると信じられているものの、その場所は国家機密扱い。
発掘も許可されておらず、まさに“伝説のまま守られている遺産”なのです。
国境を越える湿原の大地【ダウリアの景観群(2017)】

モンゴルとロシアの国境にまたがる広大なエリア、「ダウリアの景観群」は、2017年に世界自然遺産として登録されました。
モンゴル世界遺産の中でも、生態系の多様性が特に際立っているのがこの場所。
ステップ、湿地、森林、湖沼…と、自然のバリエーションがとにかく豊富なんです。
特徴①:渡り鳥の“空の通り道”でもある
この地域は、東アジア〜オーストラリアを行き来する渡り鳥たちの重要な中継地。
マナヅルやシロヅル、ノガンといった希少な鳥たちが羽を休め、命をつなぐ場所として国際的にも保護の対象になっています。
特徴②:気候によって景色が変わる“動く大地”
ダウリアでは、一定の周期で乾湿のサイクルが繰り返されています。雨が少ない年には乾燥した草原に、雨が多い年には湖や湿地が出現。
季節ではなく“年月”で姿を変えるランドスケープは、まさにモンゴル世界遺産らしいスケール感です。
特徴③:国境を超えて守られている希少な自然
この遺産はロシアとモンゴルの共同管理による自然保護区でもあります。お互いの国をまたぐ形で自然遺産が登録されたのは、モンゴルではウヴス・ヌール盆地に続いて2件目。
国を越えて守られる自然という点でも、意義深いモンゴル世界遺産のひとつです。
王たちの都が眠る谷【オルホン渓谷文化的景観(2004)】

モンゴル中部、オルホン川沿いに広がるこの渓谷は、2004年にユネスコの世界文化遺産に登録されたモンゴル世界遺産の代表格。
草原のただ中に、かつての王国の都や寺院が点在しており、2000年以上にわたる遊牧民文化の歴史を感じとれます。
突厥、ウイグル、モンゴル帝国──多くの民族の栄枯盛衰を見届けてきた「歴史の十字路」です。
特徴①:突厥の石碑に刻まれた遊牧民の言葉
この渓谷の歴史を物語るのが、8世紀に立てられた「オルホン碑文」。
突厥の王・ビルゲ・カガンによって建てられたこの石碑には、世界最古級の遊牧民文字(突厥文字)で当時の誇りと願いが刻まれています。
まさに「文字で語る草原の歴史書」。
特徴②:3つの王朝の“痕跡”が集結
このオルホン渓谷には、異なる時代・民族の遺跡が凝縮されています。
- ウイグル帝国の都「カル・バルガス遺跡」
- モンゴル帝国の都「カラコルム遺跡」
- チベット仏教最古の寺「エルデニ・ゾー僧院」
どれも“かつてここに文明があった”という証であり、今も発掘や修復が進められています。
特徴③:大河とともに残る、信仰と暮らしのかたち
この渓谷は、単なる遺跡の集まりではありません。
ウテュケン山をはじめとする周囲の山々はテングリ信仰の聖地とされ、自然と一体化した信仰文化が受け継がれてきました。
今でも渓谷のあちこちでモンゴルの伝統的な生活様式が息づいています。
謎のシカ模様、草原に並ぶ【鹿石および青銅器時代の関連遺跡群(2023)】

2023年、モンゴルで最も新しく世界文化遺産に登録されたのが「鹿石(ディア・ストーン)」と青銅器時代の遺跡群。
“鹿”と“石”という素朴な名前とは裏腹に、考古学的にはかなりアツいモンゴル世界遺産。
モンゴルの広大な草原に、優雅なシカの姿が彫られた石碑がいくつも立ち並ぶ光景は、どこか神秘的で、訪れる人を引き込む不思議な空間です。
特徴①:誰が何のために?未解明のモニュメント
鹿石は、高さ1〜4メートルほどの細長い石柱に、シカのような動物や武器のような文様が彫られたもの。
その起源はおよそ紀元前1200〜600年とされ、青銅器時代後期の遊牧民たちによって建てられたと考えられています。
しかし、誰が何のために建てたのかはいまだにはっきりしていません。
祈りの場?記念碑?はたまた古代のモンゴル的アート?──想像が広がるばかりです。
特徴②:埋葬地や祭祀の跡とセットで発見
鹿石の多くは、古代の埋葬施設や石囲い、儀式用の構造物と一緒に見つかっています。
これにより、彼らが単なる装飾品ではなく、死者や神へのメッセージとして使われていた可能性が高まっています。
まさに「石に刻まれた、草原の祈り」ですね。
特徴③:モンゴル中に散らばる“古代の目印”
この遺跡群は、特定の一か所にまとまっているわけではありません。
モンゴル全土のさまざまな地域に点在し、それぞれの土地で異なる文様や配置が見られます。
つまりこれは、モンゴル全体に広がる、共通の祈りや文化のネットワークだったのかもしれません。
世界遺産でたどる、モンゴルという旅のかたち

6つのモンゴル世界遺産には、それぞれの時代の営みや信仰が、風景の中に静かに息づいています。
文化と自然、祈りと暮らしが交差するその場所で、「ただの観光」では味わえない時間がきっと待っているはず。
でも実際に旅を計画しようとすると、広すぎてどこをどう巡ればいいのか迷ってしまうのがモンゴルの難しさ。
そこでツォクトでは、初めてのモンゴル旅行でもスムーズに観光を楽しめるツアーをご用意。
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テレルジ国立公園で草原ステイ&乗馬体験ツアー

ユネスコの世界遺産ではありませんが、モンゴルの自然美を体感したい方にとってははずせないスポットが【テレルジ国立公園】。
ウランバートルから車で約2時間というアクセスのよさに加えて、ここにはモンゴルらしい風景とアクティビティがぎゅっと詰まっています。
例えば、ラクダのコブのように見える奇岩や、モンゴル最大級の騎馬像「チンギス・カン像(チンギス・ハン像)」など、フォトスポットも豊富。
日中は乗馬やハイキング、夜には満天の星。都会ではなかなか味わえない静けさと開放感に、きっと心がほどけます。1泊2日〜3泊4日から選択いただけます。