
サインバイノー!ツォクトモンゴル乗馬ツアーのSugiです。
冬のモンゴルで馬に乗れるの?大丈夫なの?
あんなに寒いのに本当に乗馬できるかどうか気になりますよね。
今回は、毎年−40℃〜-20℃の雪原で過ごし、実際に乗ってきた私が正直レビュー。
冬の雪原乗馬には夏とは違った魅力があります。
モンゴルでは冬も乗馬OK!極寒の雪原でも過ごせる

ツォクトの乗馬ツアーは10月から3月にかけても動いていますので、雪の積もった草原を歩いたり走ったりしていただけます。夏の乗馬を知っている方ほど、冬の草原のギャップにびっくりして楽しい。
冬のモンゴルで乗馬できる期間は10月から3月ごろ

モンゴルの本格的な寒さは10月ごろスタート。雪がいつからしっかり積もるかは年によりますが、だいたい10月中旬ごろから景色が白くなっていきます。
雪景色の中で乗馬を楽しめるのは、おおよそ10月後半から3月ごろまで。真っ白な雪原にこだわりたいなら11月から3月上旬がおすすめ。
雪が積もっても乗馬はできる

雪が積もったら馬に乗れないと思われがちですが、ちゃんと乗れます。ツォクトでは見通しのよい道を選んで進みますので、駆け足も可能。
※安全第一なので、雪や馬の状態を見てお止めすることはあります
冬に乗るのは遊牧民が育てた馬

ツォクトのツアーで乗るのは、遊牧民が毎日世話をしている馬たち。
遊牧民は夏の終わりに草を刈って冬の飼料を蓄え、雪害に備えながら家畜と冬を越します。馬の背中に乗る時間は、遊牧民の暮らしにちょっとお邪魔する時間でもあるわけですね。
冬のモンゴル乗馬の魅力!なぜわざわざ極寒で乗馬?

モンゴル乗馬のベストシーズンは夏。だけど私の推しは冬。わざわざ凍えに行く価値がある魅力を5つ紹介。
魅力① 草原から音が消える

夏の草原はにぎやか。草を踏む音がして、風が草を鳴らします。ベストシーズンだから人もいっぱい。
ところが雪が積もると音がぜんぶ吸い込まれて、雪原は静か。聞こえてくるのは自分の白い息と、馬の吐息くらい。
夏に比べて人も少なめ。
静けさの中へ馬と一緒に入っていく感覚は、冬にしか味わえません。
魅力② 馬の体温が熱源になる

マイナス20℃や40℃の草原で、自分を温めてくれるのは馬の体温。またがっていると、馬の温もりがじんわり伝わってきます。
生き物の背中にお世話になっているという実感は、寒ければ寒いほど強くなるから不思議。動物と過ごす時間の濃さが、夏とはまるで違いました。
魅力③ 凍った川を馬で渡る

冬のモンゴルは川が凍ります(全部ではありません)。夏なら渡れない場所を馬の背中から越えていけるのは、冬だけの特権。
360度の白い世界に雪煙を上げて馬と駆けていると、日常が完全に遠のいていきます。仕事のことなんて、きれいさっぱり思い出せなくなりました。
凍った川を渡る行程をしっかり味わいたい方には、ゲルからゲルへ旅する冬の乗馬トレッキングツアーを。トーラ川とテレルジ国立公園をめぐります。
【冬の乗馬】凍った川を渡ってゲルからゲルへ旅する!白銀のモンゴル乗馬トレッキングツアー<3泊4日〜>
魅力④ 乗馬のあとのゲルで心も体もほっとする

雪原から戻ってゲルに入ると、薪ストーブがぽかぽか。遊牧民が薪をくべて待っていてくれます。
ゲストのためにスーテーツァイ(塩入りミルクティー)や温かい料理も用意してくれるので、冷え切った体に一杯がしみわたります。外が寒いぶん、ゲルでほっとする時間が濃くなるんですよね。
魅力⑤ 馬で川や丘のサウナに行く

ツォクトでは雪原サウナをご用意しています。馬で雪原を移動して、たどり着いた川べりや丘の上でサウナに入るという流れ。
サウナで火照った体を、昼間マイナス20℃の外気が一気に冷ましてくれます。遮るものがない360度の雪原での外気浴は、日本ではなかなか味わえません。雪原サウナを楽しめるのは、雪のある11月1日から3月上旬ごろまでです。
現在はオプションでの選択となっていて、乗馬とサウナをセットにしたプランは準備中。気になる方はお問い合わせのときにお伝えくださいね。
冬のモンゴル旅行そのものの魅力は、別の記事にまとめています。
冬のモンゴル乗馬はどれくらい寒い?

冬のモンゴル乗馬の寒さは、乗っている間と止まっている間でまったく違います。
馬に乗っている間は体が温まる
馬に乗って動き出すと、体がポカポカしてきます。馬の体温のおかげでしょうか、じっと立っているときより寒くありません。「あれ、思ったより寒くないかも」と拍子抜けする方も多いです。
止まった瞬間に指先と足先が冷える
油断は禁物。動きが止まったとたん、冷気がスッと入り込んで指先と足先が一気に冷えます。冬の乗馬が大好きな私でも、気を抜くと手足が痛いと感じるレベル。
守るべきは耳と手と足です。胴体より先に、末端からやられます。
ナライハの冬の平均気温
ツォクトの拠点があるナライハの平均気温は、1月が最低−32℃/最高−16℃、2月が最低−28℃/最高−11℃、3月が最低−17℃/最高−1℃。
首都ウランバートルは世界一寒い首都と呼ばれていて、真冬はマイナス20℃前後。郊外の草原ではマイナス40℃に届きます。日本の湿った寒さとは種類が違って、刺すような冷たさなんですよね。
気温の詳細は月別ガイドにまとめています。
冬のモンゴル乗馬の服装

冬の乗馬は装備で快適さが決まります。基本の考え方と、乗馬ならではのポイントに分けてご紹介。
基本の服装

イメージはスキーに行くときの格好です。重ね着で体温を調節できるようにしておくと、乗っている間と止まっている間の寒暖差に対応できます。
- インナー:ヒートテックやウールなど吸湿発熱系
- ミドル:フリースや薄手ダウン
- アウター:防風と防水ができるジャケットやスキーウェア
- ボトムス:発熱タイツ+防風ズボン+中綿ズボンの重ね着
- 足元:スノーブーツと厚手ソックス
- 小物:手袋、ネックウォーマー、バラクラバ、耳まで覆える帽子
綿パンやジーンズは汗冷えするのでお避けください。一番冷えるのは指先とつま先と首まわりですので、小物でスキマをなくすのが勝負どころです。
雪原乗馬ならではのポイント

ここからは馬に乗るからこそ気をつけたい3点。知らずに来て困る方が多い部分です。
スノーブーツを用意する

スニーカーは冷えますし、登山靴はソールが硬すぎてあぶみに合いません。私が愛用しているのはワークマンのスノーブーツで、2,500円ほどのもの。軽くて暖かく、カイロなしでも足元は快適でした。高価なものでなくて大丈夫です。
遊牧民の靴をお貸しできることもありますが、サイズが合わなかったり清潔でなかったりする場合も。ご自身のものがあると安心ですね。
手袋は薄手を二重にする

1枚目に薄手の手袋、2枚目に防寒グローブという組み合わせがおすすめです。
厚手を二重にすると、今度は手綱が握れなくなります。暖かさだけで選ぶと乗りにくくなってしまうので、握れる厚みを優先してくださいね。
フードと服のサイズに気をつける

アウターのフードは、かぶるならしっかり頭に。背中でバタバタしていると馬がびっくりします。かぶらない予定なら、フードなしのアウターのほうが安全です。
ダボッとした服も馬具に引っかかるので要注意。体に沿いつつ、肩とひざが動かせるサイズが理想ですね。
部位別の詳しい防寒術とカイロの使い方は、別の記事にまとめています。
モンゴル乗馬が初めてでも冬から始められる

乗馬未経験のまま冬のモンゴルへ来られる方も、たくさんいらっしゃいます。初心者の方が気になるところをまとめました。
初日はレクチャーから始まる

初めてでも大丈夫。初日は馬の扱い方と乗り方のレクチャーからスタートします。いきなり雪原へ放り出されることはありませんのでご安心を。
乗馬中のスマホ撮影は控える

雪原乗馬の最中にスマホを操作すると、バランスを崩しての落馬や紛失や破損につながります。原則としてお控えいただいています。
撮影はスタッフにお任せいただくか、体に固定できる器具をご用意ください。GoProのチェストマウントや体に身につけるInsta360など、両手があくタイプなら大丈夫ですが、落として壊れても責任がとれないのでご注意を。
ちなみに−40℃では指先の感覚が数分でなくなります。手袋を外してシャッターを押そうとすると、そもそも指が動きません。
冬の乗馬がちょっと怖い方へ!こんな楽しみ方もあります
極寒の中で馬に乗るのはさすがに勇気がいる、というお声もいただきます。乗馬のほかにも、冬のモンゴルには走る楽しみがありますよ。
犬ぞりで凍ったトーラ川を走る

テレルジ国立公園を流れるトーラ川は、冬になるとスケートができるくらいカチカチに凍ります。氷の上を走る犬ぞりは、12月下旬ごろから3月頭までの期間限定。
乗馬ツアーのオプションとして追加もできますので、欲張っていただいて大丈夫です。
遊牧民ゲルにホームステイして暮らしをのぞく

馬に乗らずに冬のモンゴルを味わうなら、遊牧民のゲルに泊まるホームステイ。外がマイナス40℃でも、ゲルの中は薪ストーブでぽかぽか。ゲル内はあったかいので遊牧民の子どもたちが半袖になることも...
家畜の世話を手伝ったり、スーテーツァイをいただいたり。
乗馬はオプションで追加OK。シャワーとWi-Fiはありませんので、デジタルデトックスと思って楽しんでくださいね。
ウランバートル観光で世界一寒い首都を歩く

草原まで出るのは不安という方には、ウランバートル観光という手も。屋内はセントラルヒーティングで暖かいので、外の極寒とセットで楽しめます。
冬は観光客が少ないぶん、ゆっくり回れるのがメリット。12月頃からスフバートル広場に氷の彫刻が並び、氷の滑り台や氷のゲルまでかなり本格的。冷えた体には、ボーズやゴリルタイシュルのような温かいモンゴル料理がしみます。
モンゴルの冬乗馬ツアーは10月〜3月まで

冬のモンゴル乗馬ツアーは年末年始で終わりではありません。年明けの1月から3月にかけても出発日をご用意しています。同じ冬でも月ごとに草原の表情が変わりますよ。
1月と2月は一年で最も冷え込む

1月と2月はモンゴルが一年でいちばん冷え込む時期。空気が乾いて透明度が上がるおかげで、夜には降ってきそうな星空が広がります。12月以降はダイヤモンドダストに出会えることも。
冷え込みが厳しいぶん、雪原の白さと静けさは冬のピークです。私が初めて冬のモンゴルへ行ったのも2月でした。
3月は家畜の出産期で遊牧民宅が賑やか

3月に入ると家畜の出産が始まって、遊牧民の家は一気に賑やかになります。
気温は少し上がるものの、春の嵐で風が強くなるぶん体感温度は下がります。服装は真冬と同じ装備でお越しくださいね。
おすすめ冬の乗馬ツアーはこちら

行き先と乗馬距離が違うので、体力とご希望に合わせてお選びいただけます。
チンギスハーン騎馬像を目指すゲル泊乗馬ツアーは、開催期間が10/1〜3/30と長め。乗馬をする日の距離は10〜26kmで、2泊3日から参加できます。
亀石とアリヤバル寺院と巨大騎馬像を馬でまわるテレルジのツアーは、開催期間が10/20〜3/10。乗馬をする日の距離は20〜40kmと歯ごたえがあり、3泊4日からのご案内です。
【冬の乗馬】馬で目指す!テレルジ国立公園の亀石・アリヤバル寺院と巨大騎馬像を乗馬トレッキングツアー<3泊4日〜>
凍った川を渡ってゲルからゲルへ旅するツアーは、開催期間が10/20〜3/1。乗馬をする日の距離は10〜20kmで、3泊4日からとなります。
【冬の乗馬】凍った川を渡ってゲルからゲルへ旅する!白銀のモンゴル乗馬トレッキングツアー<3泊4日〜>
よくある質問

Q. 冬のモンゴル乗馬は1人でも参加できますか?
A. お1人でのご参加を多くいただいています。日程によっては同行者を募集する旅とも枠もご用意していますので、他の参加者と一緒に走ることもできますよ。
Q. 冬のモンゴル乗馬で1日に走る距離はどれくらいですか?
A. ツアーの種類と参加者の経験によって変わります。
Q. 冬でも駆け足はできますか?
A. できます。見通しのよい道を選んで進みますので、雪が積もっていても駆け足に挑戦いただけます。初めての方はレクチャーと常歩からスタートです。
※天候や馬の状態を見てお止めすることがあります。
Q. 日本から冬のモンゴルまでどれくらいかかりますか?
A. 直行便で約5時間半、時差は1時間です。思い立った翌週には雪原に立てる近さですね。
Q. 冬の乗馬ツアーで泊まるゲルにトイレはありますか?
A. 遊牧民のゲルにトイレは付いていません。ゲルから離れた屋外にあります。私も初めての冬はトイレが一番の恐怖でしたが、実際に行ってみると景色の感動が勝ちました。詳しくは冬のトイレ事情の記事をどうぞ。
Q. 防寒着はモンゴルで借りられますか?
A. 乗馬用の防寒着の貸し出しは行っていません。日本でご用意のうえお越しください。遊牧民の靴はお貸しできる場合もありますが、サイズが合わないこともあります。
白い草原を馬で走りに行きませんか

雪の積もったモンゴルの草原は、夏とはまったく違う顔で待っています。装備さえ整えれば、−40℃〜-20℃でも馬の背中から白い世界を満喫できますよ。
1月から3月の出発日もご用意しています。日程や装備で迷ったら、LINEかお問い合わせフォームからお気軽にどうぞ。

















