
サインバイノー!ツォクトモンゴル乗馬ツアーのSugiです。
卒業旅行の行き先、もう決まりましたか。学生最後の長い休みをどう使うか、意外と迷いますよね。
今回はマイナス40度のモンゴルを紹介。日本から直行便で約5時間半、時差は1時間。近いのに、着いた瞬間から知らない景色が始まります。
モンゴルの冬は、寒いなんて生ぬるい言葉では足りません。それでも私の推しは冬。氷点下の草原で、忘れていた感覚が戻ってきたからです。
卒業旅行にモンゴルをすすめる理由

マイナス40度の外に30分もいると、体は芯まで冷えます。ゲルに戻った私に出されたのが、スーテーツァイという塩入りのミルクティーでした。
味には最初びっくり。ミルクティーなのに塩気があって、日本の飲み物にはない風味。
でも、もっと驚いたのは味ではなく感覚のほう。温かい液体が喉を通り、食道を下って、胃に落ちていく。
その道すじを線でなぞるようにはっきり意識。
ここに喉がある。ここに胃がある。私の体は確かにここにあって動いている。
そんな当たり前のことを、私はすっかり忘れていました。仕事に追われる毎日で、自分の体の存在なんて考えたこともなかったからです。あの一杯で、自分の存在そのものを取り戻した気がしました。
就職して、通勤して、締め切りに追われて。悪いことではないけれど、自分の体の輪郭はだんだんぼやけます。
社会人になる前に一度、マイナス40度に自分を置いてみる。学生最後の旅の使い方として、わりと本気でおすすめです。
モンゴルの冬旅行で体験できるおすすめ5選

私が実際にやってきたものから選びました。
雪原乗馬で銀世界を走る

雪が積もっていても乗馬はできます。見通しの良い道を選ぶので、駆け足も可能。聞こえるのは自分の白い息と馬の吐息くらいで、雪が音を吸い込んだ静けさの中を進みます。
乗るのが初めてでも大丈夫。初日はレクチャーからスタートします。
マイナス40℃はたしかに寒いけど、しっかり準備すれば大丈夫。防寒は耳と手と足を重点的に。
遊牧民ゲルでおもてなしに触れる

外はマイナス40度。それでも一歩ゲルに入れば、薪ストーブでぽかぽかです。
遊牧民の家に泊まると、夜中や明け方にストーブへ薪をくべに来てくれます。火が消えて寒くならないように。家畜の世話で忙しいはずなのに、温かい心遣いがしみます。
スーテーツァイを飲みきれずにいたときは、次の食事でお母さんが紅茶に替えてくれました。私は他のスタッフに比べてモンゴル語がほとんど話せないので、言葉では何も伝えていません。それでも見ていてくれました。
過酷な自然と人のやさしさがすぐ隣り合わせにある。冬のモンゴルで一番心を動かされたのは、この瞬間でした。
なお遊牧民ゲルにシャワーやWi-Fiはありません。デジタルデトックスです!
犬ぞりで凍った川を走る

テレルジ国立公園を流れるトーラ川は、冬になるとスケートができるくらい凍ります。その上を走るのが犬ぞり。
最初にびっくりしたのが犬たちの吠え声でした。オオカミみたいな勢いで吠えていて、少しビビりました。一台につきハスキー系の犬が6頭ほど。スタート前は隣の犬と喧嘩したり、雪に寝転がってゴロゴロしたり。自由すぎて笑ってしまいます。走っている最中に喧嘩を始めたときはドキドキしましたけど。
しかも旅行者自身がマッシャー(操縦者)に挑戦できます。ソリには座る場所と立つ場所があって、立つ人がバーを持って操作するスタイル。私は馬そりも体験しましたが、個人的には犬ぞりのほうが好きでした。犬の息づかいが間近に聞こえて、複数のソリが同時に雪原を走る一体感がすごいんです。
犬ぞりは12月下旬から3月頭までの期間限定。
雪原のテントサウナで整う

ツォクトには移動式のテントサウナがあります。トラックで雪原まで運んで、その日いちばんきれいな場所に設置するというもの。
私はガイドのパールさんと2回体験しました。1回目は外気マイナス22度、2回目はマイナス26度。サウナの中は80度から90度あります。テントサウナと侮るなかれ、しっかり汗が出ます。
実は私、温泉に行っても水風呂は苦手なタイプ。心臓が止まるんじゃないかと不安で、いつも外気浴の椅子に逃げています。だからマイナス26度の外に出るのも不安でした。
結果は最高に気持ちいいの一言。空気が澄んでいるのでチクチクした寒さがなく、全身が浄化される感覚です。気づけば自分から雪の上にダイブしていました。
乗馬で凍えた体が、じわっと解けていく瞬間はまさに至福。同時に入れるのは3人から4人ですが、交代すれば8人グループまで利用できます。ゼミやサークルの卒業旅行にちょうどいい人数です。
マイナス40度でしかできない遊び
サウナの待ち時間、みんなが何をしていたか。熱湯を空中にまいて一瞬で凍らせるやつです。あとは吹いたそばから凍っていくシャボン玉。
大人が子どものように夢中で実験している姿が、いちばん面白かったです。日本の便利な生活では逆立ちしても味わえません。
モンゴルの冬とスケジュールの注意点

冬のモンゴルは10月から3月ごろまで続きます。雪が降る時期は毎年変わりますが大体10月後半頃からです。
拠点のナライハは12月が最低マイナス32度、1月がマイナス33度で底。2月はマイナス30度、3月はマイナス24度と、少しずつゆるんでいきます。厳しさを味わいたいなら年末年始、日中を過ごしやすくしたいなら2月3月です。
旧正月はお店が休みになる
2月にはモンゴルの旧正月ツァガーンサルがあります。時期によってはお店が休みになるので、日程を組む前に確認してください。
2027年の旧正月予定
- 2月6日(土):大晦日
- 2月7日(日):旧正月
- 2月8日(月):旧正月
- 2月9日(火):旧正月
10月1日から21日はツォクトの一部ツアーが休止
10月1日から10月21日は、スタッフ研修のため、日帰り乗馬体験やウランバートル市内観光、乗馬入門のゲル泊ツアーが休止します。10月に行くなら、この期間を避けて日程を組んでください。
モンゴルの冬の服装&持ち物
マイナス30度と聞くと身構えますが、防寒さえ整えればなんとかなります。積雪は平均3cmほどと少なく、雪が体についても溶けないので、びしょ濡れになる心配もありません。服装は重ね着が基本です。
- 上半身 … 半袖肌着、厚手の長袖肌着、厚手のセーター、薄手のウインドブレーカー、厚手のダウン
- 下半身 … 薄手のタイツ、厚手のタイツ、ジャージ、防風ズボン
- 足元 … 靴下は2枚履き。乗馬時は足用カイロ
- 手 … 薄手の手袋とスマホ対応の防寒グローブを2枚重ね
- 頭 … 耳当て付きの厚手ニット帽
撮影におすすめの三種の神器
マイナス40度の世界は、もはや痛い。指先は数分で感覚がなくなるし、さっきまで100%だった充電が雪原を少し歩くだけで数十%まで落ちます。
スマホを使ってモンゴルでベストショットを撮るなら次の3つの用意を!
①手袋の重ね着
②スマホスティック
③スマホのためのタオル×カイロ
スマホはタオルで包んでからカイロを添えてポーチへ。直接貼るのはNGです。
↓詳しくはこちら
冬のモンゴル卒業旅行におすすめのツアー
ツォクトでは10月から3月の卒業旅行にぴったりなツアーがたくさん。乗馬をがっつりやるか、暮らしに飛び込むか、観光と組み合わせるかによって選び方が変わります。
凍った川を渡る!テレルジ観光つき乗馬トレッキング
雪に包まれたテレルジ国立公園を馬で旅するツアー。亀石やアリヤバル寺院、凍ったトーラ川を越えてチンギスハーン騎馬像へ。
【冬の乗馬】馬で目指す!テレルジ国立公園の亀石・アリヤバル寺院と巨大騎馬像を乗馬トレッキングツアー<3泊4日〜>
極寒の暮らしに飛び込む!遊牧民ゲルホームステイ
観光ではなく生活そのものを体験するプラン。冬営地に泊まって、家畜の世話や食事をともにします。1泊2日から。
犬ぞりも観光も1日で!テレルジ日帰りツアー
凍ったトーラ川での犬ぞりに、亀石とアリヤバル寺院、巨大騎馬像の観光がついた日帰りプラン。他のツアーに1日足すのにも向いています。
ゲルからゲルへ!凍った川を渡る乗馬トレッキング
凍ったトーラ川を渡り、日ごとに泊まるゲルを変えながら進みます。遊牧民のように冬を旅する3泊4日から。
【冬の乗馬】凍った川を渡ってゲルからゲルへ旅する!白銀のモンゴル乗馬トレッキングツアー<3泊4日〜>
駆け足に挑戦!騎馬像を目指す白銀の乗馬ツアー
チンギスハーン騎馬像まで片道13kmを馬で進みます。途中の約3km区間では駆け足にも挑戦。初日はキャンプ周辺で馬に慣れるところからスタートする2泊3日から。
乗馬入門!騎馬像は車で目指すゲル泊ツアー
初日はインストラクターのレッスンつき。騎馬像へは車で向かうので、長く馬に乗るのは不安という人にも。2泊3日から。
すきま時間に草原へ!日帰り乗馬体験ツアー
ウランバートルから気軽に行ける日帰りプラン。レクチャーつきなので未経験でも大丈夫です。旅の1日だけ草原に出たい人に。
乗馬もできる!テレルジ定番スポットの日帰り観光
亀石とアリヤバル寺院、巨大騎馬像を車で巡って乗馬も楽しむ欲張りプラン。
【乗馬付】テレルジ国立公園の亀石・アリヤバル寺院と巨大騎馬像を車で観光ツアー<日帰り〜>
13世紀村まで足をのばすテレルジ観光ツアー
テレルジの定番スポットに13世紀村を加えたコース。遊牧民の暮らしを再現した村を歩けば、モンゴルの歴史がぐっと近くなります。限られた日程で主要な観光地を網羅したい人に。
13世紀村・テレルジ国立公園の亀石・アリヤバル寺院・巨大騎馬像を車でぐるっと観光ツアー<日帰り〜>
世界一寒い首都を歩く!ウランバートル1日観光
ナラントール市場やスフバートル広場、ガンダン寺を人気ガイドがご案内します。冬は観光客が少なく、記念撮影もゆったり。氷の滑り台やアートに出会えることもあります。
トナカイの民に会いに行く!フブスグル湖奥地の秘境ツアー
モンゴル北部の秘境で、トナカイを飼う民ツァータンを訪ねます。希少なトナカイ乗馬にも挑戦。4泊5日から。
日程や含まれるもの、キャンセル規定はツアーごとに違います。まとめて見たい人はこちらへ。
冬のモンゴル卒業旅行の準備スケジュール
いつ動けばいいのか迷いますよね。12月に出発する場合の目安を並べました。
- 9月〜10月 … 行き先とメンバーを決める。ツアーページで日程と代金を確認
- 10月〜11月 … 予約年末年始の航空券はこの時期までに
- 11月〜12月 … 防寒具や持ち物、保険の準備
- 12月〜 … 出発
2月3月に出発するなら、それぞれ2か月ずつ後ろにずらしてください。
乗馬をするツアーでは海外旅行保険の加入が必須になります。
よくある質問

卒業旅行でモンゴルを検討している学生さんから、実際によく届く質問をまとめました。
Q. 年末年始でも催行していますか?
A. 冬の乗馬トレッキングや遊牧民ゲルホームステイは年末年始をまたいで催行しています。犬ぞりは12月下旬から3月頭まで。ツアーごとに開催期間が違うので、各ページで日程を確認してください。
Q. 何日あれば行けますか?
A. 日本から直行便で約5時間半なので、2泊3日からがおすすめです。日帰りツアーを組み合わせれば、短い日程でも乗馬と観光の両方が入ります。
Q. 費用はどれくらいかかりますか?
A. ツアー代金は日数と人数で変わります。各ツアーページの仮予約画面で確認できます。往復の直行便は7万円から10万円台が相場です。
Q. 冬のモンゴルはどれくらい寒いですか?
A. 拠点のナライハは12月が最低マイナス32度、1月がマイナス33度で底になります。
Q. 乗馬が初めてでも参加できますか?
A. はい、未経験者OKのツアーもあります。ツアーによってレベルが違うのでツアーページを見てみてください。初日にインストラクターのレクチャーを受けてから草原に出ます。
社会人になる前にマイナス40度の絶景体験を
まだ行くと決めていなくても大丈夫。何人で行けそうか、いつごろか、予算はどのくらいか。ざっくり考えながらツアーページをチェックしてみてください!
雪原の冒険を通して自分自信の存在がここにあると気づく旅。ぜひ皆さんにも体験してほしいです!
草原で会える日を楽しみにしています。



















