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ツォクトモンゴル乗馬ツアーが大事にしていること

ブログをご覧いただきありがとうございます。
モンゴル旅行専門会社Kokoです。

今回はこの会社の理念の1つである

ツアーを通して遊牧民の生活を守りたいについてお話したいと思います。

ツォクトモンゴル乗馬ツアーについて

ツォクトモンゴル乗馬ツアーは創業して10年。
コロナの時期は本当に大変でしたが、お客様に支えられて乗り越えることができました。
そして、2024年9月現在、累計4000名以上のお客様のツアー手配を行うことができました。

これからも、たくさんの人に
モンゴルを訪れてほしい!
モンゴルの魅力にふれてほしい!

そして、何より、
遊牧民の生活を守りたい!

私たちはこれからも進み続けます。

モンゴルのイメージ

モンゴルって…どんなイメージでしょうか???


自然がすごい…!
家畜がたくさんいて、放牧していて、辺り一面の大草原!!
そこにぽつんとゲルが建っていて…!!!
なんかわからないけどすごそう…!!!!

モンゴルに対するイメージ
モンゴルに対するイメージ



自然がいっぱいだからこそ
生態系が維持できている!って思うかもしれません。
私もそうでした。
でも調べていくと、現地で生活してみると、現地の人の話を聞いていると、
めちゃくちゃ生態系が乱れていることに気がつきました。


モンゴルの草原は実は危機的状況に陥っているんです。

会社をつくるにあたって

私たちツォクトモンゴル乗馬ツアーは、
サステナブルなツアーを目指して作られました。
正直、会社を立ち上げたときは、サステナブルを意識していたわけではありませんでした。単純にツォクトのお客様を増やしたいというだけでした。
でも、遊牧民の生活を見て様々な課題を感じ、乗馬を通して何かできることはないかと考え、
社長ツォクトさんとともにツアーを作り始めました。

モンゴルは民主化へ

少しモンゴルの歴史の話をさせてください。
この記事を読むだけでモンゴルの歴史が簡単にわかります。モンゴルに行く前に読めば、現地でより深みのある学びにつながるにちがいない!?

1990年モンゴルの民主化がはじまる

さかのぼること約35年前…
1990年にモンゴルが民主化すると一気に近代化が進むようになりました。

社会主義から民主主義へ
社会主義から民主主義へ


(※社会主義が崩壊した理由は諸説あるようですが、実態が理想と異なっていたため崩壊したといわれています。)

市場を求めて遊牧をやめて首都に移動する人が多くいました。今も都市部に移動する人増えてます。
実際、現在ウランバートルに全人口の半分が集まっています。

遊牧民の変化

ソビエトからの配給や自給自足していた遊牧民は民主化によって生きるために稼がないといけなくなりました。
稼ぐ】ために大量の家畜を飼育するようになります。

特にヤギです。
なぜならヤギから作られるカシミヤ高価で売れるから。
その結果ヤギの飼育数が急増し始めました。

ヤギの増加
ヤギの増加



今まで、モンゴルの5畜(ウマ、ウシ、ラクダ、ヒツジ、ヤギ)のそれぞれの特徴を活かして遊牧することで生態系が守られていたのに、
ヤギの増加で生態系に影響がではじめました。

生態系の破壊

いや、、、そんなヤギだけで…って思うかもしれませんが、
生態系はどこかが崩れちゃうと時間をかけてすべてが崩れてきちゃいます。
(身近な例で言うと生ゴミとカラスの問題のようなものです。最近は改善方向に向かっていますが、一時とても問題になってましたよね)

生態系ピラミッド
生態系ピラミッド



特にヤギは、草を根こそぎ抜いてしまう。草原の植物が再生できないほどのダメージを受けちゃいます。
そしてモンゴルは降水量が少ないから草もなかなか育たない…

起きている環境問題

そして今、砂漠化が進行しています。モンゴルの国土70%が砂漠化の影響を受けています。
草原の環境が悪化すれば、そこに生息する野生動物はもちろん、草原に暮らす遊牧民も生きていくことが難しくなっちゃいます。


モンゴルは辺り一面草原が広がっているように見えて、実は深刻な環境問題なんです。

大きな旅行会社ではできない強み

私たちツォクトモンゴル乗馬ツアーは、直接現地遊牧民とやりとりを行ってツアーを作っています。
遊牧民は中間業者に頼らず、直接私たちとやりとりするため、十分な利益を遊牧民が得ることができます。
遊牧民の生活を守るためにツアーで得た収益が遊牧民に還元される仕組みを構築しているんです。

ツォクトの仕組み
ツォクトの仕組み

遊牧民ガイドに適正な料金を支払うことで、遊牧民の生活を守ることにつながり、
結果的に持続可能な社会の貢献につながるというわけです。



環境を保持しつつ、遊牧民の生活を守りつつ、そしてお客様に満足していただけるようなツアーをつくりたい!
そんな思いで会社を立ち上げ、現在に至ります。


でも、、、たくさんのお客さんが来たら、草原にいろんな建物が建ってそれこそ環境破壊に繋がるのでは…?
と思われるかもしれません。

一度ツアーに参加してみてください!
無駄なものはできるだけ出さず、環境に配慮して、
できるだけ、できるだけモンゴルの環境を壊さないように草原を守るようにしています。


私たちは観光による影響を最小限に抑えるために、遊牧民の文化や慣習、そして環境を尊重して

ある意味不便なところも楽しんじゃう!そしてモンゴルを生で感じる。
遊牧民の生活を守りながら私たちも学べる。


そんなツアーを目指しています。


正直、不便なところたくさんあります。でもそれはモンゴルの生活を守るため。
草原では水道はないし、電波も届きにくい、暖房も温度調節はできないし、電源設備も完璧ではない。


でもモンゴルにいる数日間、
モンゴル人になりきってみると、振り返ったときに案外たくさんの学びになっているはず。

ツォクトのツアーが目指すもの
ツォクトのツアーが目指すもの



私たちは、
観光による環境への影響を最小限に抑えつつ、
一生の思い出になり、かつたくさんの学びにつながるツアー
を目指しています。

モンゴルの乗馬

学ぶだけではない!!!旅行は楽しくなくっちゃ!

そして、楽しんでほしい

不便なところもあるけれど、それ以上に【モンゴルの乗馬】を楽しんでほしい。
そんな思いがあります。

乗馬中は必ずインストラクターさんがついてくれます。
モンゴルの遊牧民です。モンゴルの乗馬を思いっきり楽しめます。
草原で走る楽しみは日本ではきっと味わえないでしょう。

乗馬のイメージ
乗馬のイメージ



そして、
モンゴル人はとてもやさしく思いやりのある人が多いです。
初心者でもお子様でも大丈夫。引き馬をしてくれたり、
小さなお子様だと、遊牧民と一緒に馬に乗れちゃいます。
心地よくて寝てしまうお子様が多いです…

乗馬を通して大切にしていること

私たちは【乗馬を通して○○】を大切にしています。
乗馬を通して、動物とふれあう。
乗馬を通して、自然とふれあう。
乗馬を通して、生態系について考える。生物多様性について考える。動物との共存について考える…

ただ【馬に乗る】だけではない。
それ以上の思い出、学びにつながるツアーを目指して今後も続けていきたいと思います。

次の記事では、モンゴルの遊牧民の現状についてもう少し詳しく説明します!

以上Kokoでした!最後まで読んでいただきありがとうございました!





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ツォクトモンゴル乗馬ツアー日本人スタッフkoko。モンゴルの魅力をたくさんの人に伝えるために活動している。

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