
サインバイノー!ツォクトモンゴル乗馬ツアーのSUGIです。
モンゴルで食べたホルホグの回数を数えてみたら、なんと10回超え。草原のテント泊でも、夏と冬のツーリストゲルでもいただいてきました。
羊がちょっと苦手な私でもリピートしているホルホグ。どんな料理で、どんな味なのかをまるっとお伝えします!
ホルホグとは?焼いた石で羊を蒸し焼きにするモンゴルの伝統料理

ホルホグは、火で焼いた石と骨付きの羊肉を鍋に入れて、蒸し焼きにするモンゴルの伝統料理。遊牧民がお客さんをもてなすときに作る、とっておきのごちそうです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 料理名 | ホルホグ(Хорхог / khorkhog) |
| 分類 | 羊肉の主菜 |
| 主な材料 | 骨付き羊肉、じゃがいも、にんじん、玉ねぎ |
| 調理法 | 焼いた石と一緒に蒸し焼き |
| 味付け | 基本塩 |
| 加熱時間 | 約30分から1時間 |
| 食べられる場所 | 草原のゲル、ツーリストゲル、テント泊地、モンゴル料理店 |
石焼きという調理法が、そのまま料理の名前に。火にかけている30分から1時間ほどは、鍋の中がまったく見えません。
聞こえてくるのはシューシューという蒸気の音と、だんだん強くなるいい匂いだけ。待っている時間も含めてごちそうなんだなと、毎回思います。
ホルホグの味は?主役はまさかのじゃがいも

羊肉は骨からほろっと外れるくらいやわらか。羊特有の匂いも、ほとんど気になりません。
…なのですが、毎回いちばん感動するのは羊じゃなくてじゃがいも。
肉と野菜のうまみをたっぷり吸い込んでいて、味付けは基本塩なのに「え、こんなにおいしくなる?」というレベルです。羊を食べに来たはずが、気づけばじゃがいもばかり取っています(笑)
にんじんと玉ねぎもそれぞれの水分を出し合って、最後は鍋全体がひとつの味にまとまります。
ホルホグは美味しい?羊が苦手な私でも食べられた

「羊が苦手だから食べられない」「まずいの?美味しいの?」よく聞く質問です。
実は私、もともと羊はあまり得意ではありません。
それなのに、モンゴルの草原の羊は不思議と食べられます。広い場所でのびのび育てて、清潔に保つと匂いがつきにくいのだとか。日本では羊がダメだったのにモンゴルでは平気だった、という声もよく聞きます。
「羊だから無理かも…」と決めつける前に、まずはひと口どうぞ。
骨付きのお肉が苦手な方は、先にスタッフに伝えておけば、食べやすいところを取り分けてもらえますよ。
ホルホグの作り方|ツォクトは水を使わない

ホルホグの作り方は、作る人によっていろいろ。日本語のレシピを見ると、少量の水を加えるものや、牛乳缶で作るものもあります。
ツォクトで見てきたのは、水を一滴も入れないやり方。野菜から出る水分だけで火を通す、いわば無水調理です。容器は鍋を使います。
焼き石で作る?薪ストーブで作る?

鍋の火の通し方にも、じつはバリエーションがあります。
私がテント泊で食べたときは、焚き火で石を焼いて鍋に入れる昔ながらのやり方。草原のど真ん中で石が焼けていくのを眺めていると、それだけでワクワクしてきます。
いっぽうで、薪ストーブの上に鍋をのせて作るバージョンもあります。同じホルホグでも、場所によって作り方が変わるのがおもしろいところです。
使う道具は鍋と焼いた石だけ

用意するものは、びっくりするほどシンプル。
| 種類 | 中身 |
|---|---|
| 食材 | 骨付きの羊肉、じゃがいも、にんじん、玉ねぎ |
| 調味料 | 塩 |
| 道具 | 密閉できる鍋、焚き火、平たい石 |
特別な調理器具はいりません。石は現地で拾ってきた平たいもの。薪ストーブで作るときは、焚き火の代わりにストーブを使います。
作り方の手順

- 平たい石を焚き火の中に入れて焼く
- 鍋に、焼いた石と骨付きの羊肉、じゃがいも、にんじん、玉ねぎを交互に入れる
- 蓋をした鍋を焼いた石の上に置き、蓋の上にも焼き石を乗せて約30分から1時間火にかける

水は入れず、味付けは基本塩。

それでも肉と野菜のうまみが鍋の中で行き来して、しっかり濃い味に仕上がります。調味料を足したくなる瞬間が一度もないのが、ホルホグの不思議なところ。
ホルホグを10回以上食べてわかった!場所で変わるおいしさ

同じ作り方なのに、どこで食べたかで心に残る味がまったく違う。10回以上食べてきて、いちばん実感していることです。
スタッフとして立ち会った回も含めると、私が食べてきた場所は大きく3つあります。
草原のテント泊|外で作って外で食べるキャンプ飯

3つの中でいちばんおいしかったのは、ダントツでテント泊。
草原にテントを張って、すぐ横で火を焚いて鍋をかけます。屋根も壁もなし。できあがったら、そのまま外でいただきます。要はキャンプ飯ですね。
さえぎるものが何もない場所で食べると、まず開放感がすごい。同じ料理を建物の中で食べたときより、はっきりおいしく感じました。味は変わっていないはずなのに、不思議です。

冬のツーリストゲル|寒い日ほどおいしい

冬にも食べました。場所はツーリストゲルの薪ストーブで、作ってくれたのはコックさん。解体があったわけではなく、その日のメニューにたまたま入っていたラッキーな日でした。
外はキンキンに冷えていて、ゲルの中はストーブでぽかぽか。そこへ蒸し上がったばかりの羊とじゃがいもが運ばれてきます。
寒い場所にいるほど、温かいごはんは体に沁みる。冬のモンゴルでは、ホルホグの一皿がいちばんありがたい時間かもしれません。
夏のツーリストゲル|大人数で鍋を囲む

夏のツーリストゲルでは、お客様が羊の解体を申し込まれて、その席に呼んでいただきました。
羊1頭からできるホルホグは、なんと20人前後。申し込んだ方だけではとても食べきれないので、ほかのお客様やスタッフにもおすそ分けしていただく形になります。
大きな鍋をみんなで囲んで、わいわい言いながらいただきました。同じ鍋を大人数で分け合うと、それだけでおいしさがぐっと上がります。
ホルホグを食べられるツアー

ホルホグは、ツアーの標準メニューではありません。毎回必ず出てくるわけではないので、食べられたらラッキーくらいの気持ちでいてくださいね。
羊1頭で20人前後分できるので、人数や日程によっても変わってきます。食べられるチャンスがあるのは、次の3つのパターンです。
羊の解体をオプションで申し込めるツアー

羊の解体は、エルデネツーリストゲルに泊まるプランで申し込めます。開催は夏のあいだ。生きている羊が料理になるまでを見届けて、そのままホルホグとしていただきます。
例えば、巨大騎馬像まで馬で向かうツォクトの定番ツアー。乗馬がはじめての方も参加されていますよ。
巨大騎馬像を目指す!モンゴル・ゲル泊乗馬ツアー<2泊3日〜>
テント泊地でも羊の解体がオプションにあります。朝ツーリストゲルで羊を解体し、昼間に乗馬を楽しんでいる間、モンゴル人スタッフが食材や料理器具を車で運んで、夜にテント設営地でスタッフが調理していただきます。
自分で申し込まなくても、同じ回のお客様が申し込めば、その席に呼んでいただけることも。私がテント泊で食べたのは、まさにこのパターンでした。
オプションの条件は羊の解体の記事にまとめました。食べてみたい方は、予約のときに気軽にご相談ください。日程に合う方法があるかお伝えします。
羊の解体が含まれるツアー
スタディツアーでは、羊の解体が日程に組み込まれています。朝に見送った羊を、夜にはホルホグとしていただく。草原で自分と向き合う時間もたっぷりあるツアーです。※スタツアの開催時期は毎年変わります
私が1日だけお邪魔したときの様子は、スタディツアーの体験記に書きました。
よくある質問

Q. ホルホグはモンゴル語でどう書きますか?
A. Хорхог と書きます。キリル文字で、英語表記は khorkhog です。食堂のメニューはキリル文字で書かれていることもあるので、読めるようにしておくと注文のときに役立ちますよ。
Q. 日本でホルホグを食べられますか?
A. 食べられます。東京の西日暮里にあるモンゴル料理店のメニューに入っています。石で蒸す本場の作り方とは違いますが、味を知るには十分です。大阪など、ほかの地域については確認できていません。
Q. 一度にどのくらいの量を作りますか?
A. 羊1頭で20人前後になります。少人数で申し込まれた場合は、ほかのお客様やスタッフにもおすそ分けしていただく形になります。
Q. ホルホグに内臓は入りますか?
A. 基本的に全部入れます。ただ、その時によって食べられる部位は変わります。
Q. ツアーに申し込めば必ずホルホグが食べられますか?
A. 必ずではありません。羊の解体をオプションで申し込まれた場合や、解体が含まれるツアーを選ばれた場合に食べられることがあります。
草原で鍋の蓋が開く瞬間を見に来ませんか?

ホルホグのいちばんの見どころは、なんといっても蓋を開ける瞬間。
焼けた石のすきまからもわっと湯気が上がって、羊とじゃがいもが顔を出します。外で食べれば開放感、冬なら温かさ、大人数ならにぎやかさがプラスされて、同じ料理なのに毎回ちがう思い出になります。
ホルホグが出るのは、羊の解体をオプションで申し込まれたときや、解体が含まれるツアーを選ばれたとき。食べてみたい方は、予約のときにお気軽にご相談くださいね。





