
サインバイノー!モンゴル旅行専門「ツォクトモンゴル乗馬ツアー」のSugiです。
社員旅行や修学旅行の幹事様、そして初めてモンゴル乗馬に挑戦される方にとって、一番の懸念事項は「安全性」ではないでしょうか?
「落馬して怪我をしたらどうしよう」「初心者が乗っても大丈夫なのか?」
その不安を解消するために、ヘルメットやプロテクターは不可欠。
でも、それ以上に大切なのが「どんな馬に乗るか」。
今回は、私たちツォクトがこだわり抜いている「馬の選び方・管理体制」と安全に乗るための心構えについて解説します。
ただ大人しいだけではダメ?ツォクトが考える「いい馬」の定義

「安全な馬=なんでも言うことを聞く馬」「おとなしい馬」と考えられがちですが、私たちは少し違う考えを持っています。
「馬らしさ」のある馬こそ実は安全

観光地で見かける、一列になってトボトボ歩くだけの馬は、一見安全に見えます。しかし、そのような馬は「乗りつぶされて元気がない」だけの場合も。
私たちが考える「いい馬」とは、「馬本来の動物らしさ(自分で餌を食べ、群れで生きる力)」を持ちながら、「人の言うことを聞く賢さ」を兼ね備えた馬です。
心身ともに健康な馬は、人間の合図に敏感に反応し、パートナーとしてコミュニケーションが取れます。これが本当の「人馬一体」の安全につながります。
観光用と遊牧民の馬の決定的な違い

一般的な観光牧場の馬は、シーズン中休みなく働かされ、ストレスが溜まっていることもあります。 一方、ツォクトの馬は「遊牧民が生活の中で育てている馬」。1,000頭以上の群れの中から、性格が穏やかで調教の行き届いた馬を厳選しています。
徹底した管理体制|なぜツォクトの馬は賢くて元気なのか?

ツォクトでは、馬を「乗り物」ではなく「スタッフ(パートナー)」として扱っています。
「休ませる」ローテーションシステム

馬も疲れます。私たちは特定の馬に負担がかからないよう、定期的に休暇を与えます。群れに戻し、草原で自由に草を食ませることで、馬のストレスを解消させています。 リフレッシュした馬は、人に対しても優しく、指示にも素直に従ってくれます。
地域と共に生きる仕組み(遊牧民の収入支援)

私たちは自社ですべての馬を所有するのではなく、周りの地域の遊牧民から馬を借り受けるシステムを採用しています。 「みんなの馬に乗る」ことが、そのまま遊牧民の現金収入となり、生活を支えます。だからこそ、遊牧民も自分の愛馬を大切に育て、最高の状態でツアーに送り出してくれるのです。
【重要】それでも「動物」であることを忘れないでください

どれほど調教された優秀な馬でも、彼らは生き物であり、ロボットではありません。
自然に近いからこそ「驚く」ことがある

ツォクトの馬は自然の中で生きています。そのため、突発的な出来事(カバンが当たるなど)に驚いて反応することがあります。 これは「元気で感覚が鋭い証拠」でもありますが、乗り手である人間が「馬は驚くものだ」と理解し、正しい対処を知っておくことが必要です。
幹事様・参加者様へのお願い

「お金を払っているから馬が全部やってくれる」という意識ではなく、「生き物とパートナーになる」という意識を持ってください。それが最大のリスク管理になります。
【必読】モンゴル乗馬安全マニュアル(簡易版)

安全に楽しむための最低限のルールをまとめました。ご参加前に必ずご一読ください。
服装・装備の基本

- ヘルメット・チャップス: 無料貸出あり。必ず着用してください。
- 靴: 登山靴やヒールはNG(アブミに引っかかり危険)。スニーカーや底の平らな長靴・スノーブーツ推奨。
- カバン: 体に密着するボディバッグやウエストポーチを使用(荷物が動くと馬が驚くため)。
馬に接するときのルール

- 後ろから近づかない: 蹴られる可能性があります。必ず左前方から声をかけて近づく。
- 大声や大きな音を出さない: 馬は繊細です。マジックテープの音や袋のカサカサ音にも注意。
もしも「落馬」しそうになったら
基本は落ちないのが一番。まずは落ちないように努めてください。そのうえで、もう落ちるとわかったら下記の行動をとりましょう。
- アブミから足を抜く: 足が引っかかったまま引きずられるのが最悪のケースです。
- 手綱を離す: 自分が落ちる時は手綱を離し、体を丸めて受け身をとります。
▼さらに詳しい「安全マニュアル(完全版)」はこちら
※落馬の原因トップ11や、緊急時の対応フローなど、詳細を網羅しています。
馬は「乗り物」ではなく「パートナー」として接しましょう

安全な乗馬体験は、「健康で賢い馬選び」と「乗り手の正しい理解」の掛け算で生まれます。 ツォクトは、モンゴルの大自然で育った最高のパートナー(馬)と共に、皆様をお待ちしています。 団体旅行での安全管理についても、お気軽にご相談ください。
