
モンゴルのテレルジ国立公園は、冬季に犬ぞりを楽しめる人気スポットです。
しかし犬ぞりは、乗り方や操作方法を誤ると事故につながる危険性のあるアクティビティです。
本記事では、「最低限理解しておくべきポイント」をまとめています。犬の特性、基本操作、安全対策、などを、この記事で確認できます。
しっかり理解した上で、犬ぞりに参加すると、より充実して楽しむことができますよ!
犬ぞりの犬は強い本能を持つ動物
まず始めに、犬ぞりの犬は、
獰猛な側面を持ち合わせた強い本能の犬であるということは忘れないでください。
犬ぞり中も犬同士で喧嘩していて、お尻を噛みつかれている犬もいました。スタッフの人が走ってきて犬を蹴り付けて引き剥がしていましたが、なかなかの修羅場でした。

犬ぞりに使われる犬の特性
- 強い狩猟本能・走行本能を持つ
- 興奮しやすく、スタート前は特に制御が難しい
- 群れ意識が強く、チーム全体が走り出すと止まりにくい
- 足が速く、急発進が起こりやすい
「かわいい」「大人しい」というイメージだけで触れ合うと危険です。
犬の前に不用意に立つ・触る・食べ物を見せるなどは絶対にやめましょう。
ガイドが不在の場合はすべてモンゴル語で指示が出る
テレルジの犬ぞり現場では、ガイド不在の場合、犬への号令・注意事項・操作説明はすべてモンゴル語で行われます。
英語は通じません。
※遊牧民ホームステイのオプションで犬ぞりのみを追加した場合(日本語ガイドの追加がない場合)、ガイドは不在となります。
それ以外のツアーではガイドは同行します。
操作次第で起こり得る事故
- コースアウトして木や岩に衝突
- カーブで横転
- 犬が暴走して制御不能
- そりから投げ出される
- 前のチームに追突
特にカーブや下り坂での操作ミスは危険度が高いです。
犬ぞりマッシャー(操縦者)が守るべき重要ポイント・基本操作
犬ぞりの操縦者=マッシャーは、そりの操作次第で重大な事故を引き起こす可能性があります。操縦者になった場合は基本操作を押さえておきましょう。

発進(スタート)
- ブレーキをしっかり踏んだ状態で待つ
- 現地スタッフがブレーキを解除したらスタートします。
※ スタート時の犬は最も興奮しています。絶対に手を離さないこと。
走行中の姿勢
- 両手でしっかりバーを握る
- 両足はランナー(板)にのせ、膝を軽く曲げる
- スマホ・カメラ操作は厳禁
- スタッフから「減速しろ」などのジェスチャーがある時がありますので従う
カーブ(曲がり方)
- 曲がる方向へ体重移動
- カーブに入る前にスピードを落とす
- 体を低くして安定させる
ブレーキと停止
犬たちは止まりにくい性質があるため、停止操作は特に重要です。
- ブレーキバーをしっかり踏む
必ず守るべき安全行動
- 犬の前に立たない
- 走行中はそりを離さない
- カーブ前に減速
- 犬に触らない
- コース外に行かない
実際に参加した感想
お客さんはモンゴル人の方が多かったです。あとは韓国からの方も多く、説明や移動などは全てモンゴル語で行われました。
モンゴル人はデールを着て楽しんでいたのが印象的でした!
犬ぞりの犬は思っていた以上に凶暴でした。
遅い犬がいて、それを追い越すのが大変だったり、
犬ぞり中に犬同士が喧嘩を初めて私たちではどうしようもなくなったり、、、
犬は、可愛い!というイメージだけでは行ってはいけないなと思いましたが、
凍った川をそりで走る体験は素晴らしかったです!
まとめ
テレルジの犬ぞりは大自然の中にある凍ったトーラ川の上で最高の体験ができますが、「犬の特性」「操作方法」「危険性」を理解せずに行うのは非常に危険です。
ガイド不在の場合は特に、
- 号令はモンゴル語のみ
- 操作ミス=事故につながる
- コース外走行は絶対に避ける
この点を忘れず、安全第一で楽しんでくださいね!