モンゴルのツアーを探す

ツォクトモンゴル乗馬ツアーとは

まずはじめに

こんにちは!ツォクトモンゴル乗馬ツアーKokoです。ブログをご覧いただきありがとうございます。


突然ですが、私は、モンゴルが好きです。
でも、ただ好きだけではないんです。
好きな場所は、他にもたくさんあります。でもなぜ私がたくさんある好きな場所の中でこのモンゴルを選んだのか。

それは、モンゴルを通して、自分の心と向き合えるからかもしれません。
そして、ツォクトという場所が、そのきっかけを作ってくれたからだと最近気がつきました。

ツォクトのスタッフたちは、誰かを変えようとするわけでもなく、
ただ、そのままの自分でいられる空間を作ってくれる。
その中で、人は勝手に変わっていくんだと思います。

だから、私はツアーを売るんじゃなくて、
人生を見つめ直す時間を届けたい。

あの大草原の中で感じた「生かされている」という感覚を、
もっと多くの人に体験してほしいんです。

改めてツォクトモンゴル乗馬ツアーとはなんだというところに関しての記事を作成しました。

5000字を超えていますが、ぜひ読んでみてください!

序章 ただの旅行会社ではなく、生き方のようなものではないか

ツォクトモンゴル乗馬ツアーって、何の会社なんだろう。
って私は、ずっと考えているんです。
だって「モンゴルの旅行会社です」って一言では、とても表せないから・・・

確かに、私たちはツアーを企画・スタッフは運営をしている。
お客さんがモンゴルに来て、馬に乗って、ゲルに泊まって、自然の中で過ごす。
でも、それは体験のようでいて、実は出会いであり、学びであり、人生の節目になるかもしれない時間でもあるのではないかと思うようになりました。

私はこれまで、何度も何度もお客さんの笑顔、感動をみたり聞いたりしてきました。
「帰りたくない」と泣く子ども。
「この旅で人生が変わった」と言ってくれる大人。
そして「ここに帰ってきたい」と言って、何度も訪れてくれるリピーターさんたち。

あれは体験だけじゃない。
「生きること」にもう一度、真正面から向き合う時間なのではないか。。

考えれば考えるほどわからなくなってきた。。。

第1章 ツォクトの人たちはなぜ笑っているのか

ツォクトのスタッフは、ほんとうによく笑う。
朝から晩まで働いてるのに、なんでそんなに元気なの?って思うくらい。
でも、疲れている時は、「私は疲れているんだ」とちゃんと言う。

私が初めてツーリストゲルに行ったとき、
「この人たち、なんでこんなに楽しそうなんだろう?」って正直びっくりした。
仕事中なのに冗談を言い合って、遊牧民や他のスタッフと何を話しているのかわからないけど、なんか楽しそう。

お客さんが来たら、かしこまるんじゃなくて、ありのままの彼らがいる。
そして、その輪の中に、お客さんも自然に入っていく。

スタッフたちが楽しく仕事している中にお客様が滞在していただくという形を大切にしている。
モンゴル人が持っている最高のホスピタリティ精神を発揮できるのは、彼らが楽しんでいる時だから。

なんかその時に妙に腑に落ちた。

実を言うと、最初は「もっとメリハリつけてちゃんとしたほうがいいのでは?」なんて思ってた。
でも、1ヶ月も一緒にいるうちにわかってきた。

彼らにとって、働くことと生きることは別物じゃないんだ。
どっちも、生きている時間でしかない。
誰かに「頑張れ」と言われなくても、ちゃんと動く。
疲れたら、ちゃんと休む。
怒るときは怒るし、笑うときは笑う。

それだけなのに、ちゃんとチームとして回ってる。

私が胃を痛めながらスケジュールを気にしていた頃、
スタッフに言われた言葉がある。

「気にしても仕方がないよ。来るものは来るし、来ないものは来ない。」

その瞬間、そんな考え方でいいの?と思ったけれど、
そのあと不思議と、スッと力が抜けた。

モンゴル人の「大丈夫、大丈夫」の裏には、
自分の力を信じてるという強さがある。

今ある環境で、なんとかする。
そのシンプルさに、何度救われたのだろう。

そして気づいた。
楽しく働くということは、ただ笑って過ごすことじゃない。
自分を信じて、今ある時間をちゃんと生きることなんだ。
だから、ツォクトのスタッフはあんなにも笑っていられるんだ。
そうか、楽しく働くって、こんなにもたくさんの人を笑顔にできるんだ。

第2章 心地よい距離感が生まれる理由

ツォクトのスタッフたちは、ガイド、インストラクターという言葉が似合わないような気がする。
お客さんを案内する人、というより、
一緒に旅をしてくれる仲間、という方がしっくりくる。

どんなに多くのツアーをこなしていても、ひとりひとりにちゃんと向き合う。
でも、距離が近すぎるわけじゃない。
お客様お客様じゃなくて、人と人

夜になると、星空の下でガイドと参加者がしゃべっている光景を見たり、
乗馬が終わった後に一緒にトランプしたりしている光景を目にすることがある。
誰も指示していないのに、自然とそうなる。
でもそうやって話している人もいれば、黙って草原を見ていたり、星を見上げる人もいる。
それぞれの時間が流れてる。
でも、不思議と同じ空気を共有している感じがする。

あるお客さんがこんなことを言っていたんです。

「ツォクトのガイドさんは、ちゃんと一歩引いてくれるんです。
それが、ものすごく心地よかった。」

その言葉がずっと残っている。
たぶんそれは、信頼されている距離感なんだと思う。
干渉しすぎず、でも放っておかない。
人としての温度がちょうどいい。

この絶妙な距離感は、マニュアルじゃ作れない。
「この人なら大丈夫」と思える安心感。
それが、ツォクトのガイドたちには自然とある。作れている。
だからこそ、お客さんは心を開ける。
そして、本音で話せる。

第3章 チームツォクト

ツォクトモンゴル乗馬ツアーの拠点、エルデネツーリストゲル。
ここは、ただ泊まるためのツーリストゲルじゃないと思います。
リピーターさんたちは、口をそろえてこう言うんです。
「やっぱここだよね」「また帰ってきたよ」「ボッカ(子ども)大きくなったね〜」「ザクサーさん久しぶり〜会いにきたよ〜」「〇〇に会えるかな〜」って。

何がそう思わせるのか。
たぶん、理由はいくつもある。
モンゴルの青い空、澄んだ風、馬の声、
そして、そこにいる人たちの笑顔。
でも本当の理由は、ここが居場所なんだからじゃないかと思いました。

初めて来た人でも、なぜか懐かしい気がする。
スタッフが「おかえり」「こんにちは」「いらっしゃい」と笑顔で迎えてくれる。
お客さん同士も自然と仲良くなって、
お互い初対面なのに、心の壁がない。
それは、モンゴルの人たちが持つ受け入れる力なのかな・・・

誰かを判断したり、気をつかいすぎたりしなくてもいい。
ただそこにいる自分のままでいられる。
日本では、自分を守ることが当たり前になっているけれど、
ここではそれが必要ない。
気づけば、みんなが笑っていて、
その笑い声が草原の風みたいにゲルの中を通り抜けていく。

ツォクトのスタッフたちは、まるで親戚みたいだ。
いや、親戚というより、チームという言葉がしっくりくるような気がする。
朝から晩まで一緒に働いて、夜はみんなでご飯を食べる。
仕事の話をしたり、時には関係ない話で大笑いする。
「働くって、こんなに楽しそうでいいの?」って、初めて思った。
その楽しさはお客さんにも伝わって、
一人で来ても、寂しくならない。
むしろ、一人だからこその人とのつながりを深く感じられる。

ガイドたちは、お客さんとの距離の取り方が絶妙だ。
近くもなく、突き放すわけでもない。
喋るときはしっかり喋るし、沈黙のときは沈黙を楽しむ。
ツォクトのツアーでは共に過ごすことそのものが接客なんだと思う。
誰かを管理するでも、持ち上げるでもなく、
ただ同じ時間を共有する。
それはツアーというより、暮らしに近いのか・・・

そんな空気の中にいると、
「いいよ、いいよ、大丈夫」
「おいで、一緒に相撲しよう」
そんな言葉が自然に飛び交う。
その優しさに触れたお客さんも、
やがてお互いを受け入れるようになっていく。
そうしてゲル全体が、あたたかい空気に包まれていく。

日本にいるときの「〜しなきゃ」や「〜でいなきゃ」が、ここでは全部ほどけていく。 代わりに残るのは、ただそのままの自分

別々のツアーの参加者が、夕食後みんな仲良くなって、
「せっかくの出会い!みんなで写真撮りましょう〜」とエルデネツーリストゲルで集合写真をパシャリ!撮りました。
そのほとんどが1人参加2人参加。全体で20名ほどで集合写真を撮った時は、
これはツォクトのツアーじゃないとできないわ。と写真を撮りながらしみじみ感じました。

また、あるお子さんが、帰りの空港で泣いていたといいます。
「モンゴルを離れたくない!あのお兄さんともう会えないのがいやだ。また絶対に会いに行きたい!!!」と。
その素直な気持ちを聞いたとき、心の底から嬉しかった。
それはきっと、エルデネツーリストゲルが旅の場所ではなく、
心の居場所になっていた証拠なんだと思う。

私にとっても、仕事をしているのに、不思議と心が落ち着く。
誰か話をしながら、
ふとした瞬間に自分を取り戻せる。
それが、エルデネツーリストゲルという場所なのかもしれない。

第4章 お客さんの声が教えてくれたこと

私が何よりも好きなのは、帰国後に届くお客さんの声です。

ある家族のお客さんから届いたメッセージがある。
そのお母さんはこう書いていた。

「下の娘は、飛行機が離陸する時に泣きました。
また馬に乗りたい、モンゴルに帰りたくないって。
私も娘の気持ちが分かって、一緒に泣きました。
こんなこと、初めてでした。」

読んだ瞬間、胸がぎゅっとなった。現地でその家族の姿を見ていたからこそより感じるものがあった。
帰りたくないって言わせる4泊5日のツアーなんて、
世界のどこにあるだろう。

娘さんは遊牧民の子どもたちと仲良くなり、
言葉が通じないのに、毎日走り回って遊んだそう。
その光景を想像するだけで、泣けてくる。

馬に乗ることももちろん大切だけど、人と出会うこともより大切なんだと気づかされた。
モンゴルの旅は、観光じゃなくて心の旅なんだ。

エルデネツーリストゲルには、いつも誰かの声が響いている。でも静かな時もある。
夜になると、スタッフとお客さんでどうでもいい話で盛り上がったり。でも何もせずにそれぞれの時間を過ごす時もある。

何かわからないけれど心地が良い。

その中には、何度もここに帰ってくる人がいる。
「また来ちゃいました」と笑いながら、
まるで帰省するように。

そして、みんなが口をそろえて言う。

「やっぱツォクトのツアーはこのエルデネツーリストゲルよね。」って

そうか、ツォクトモンゴル乗馬ツアーは
旅行じゃなくみんなにとっての帰る場所なのかもしれない。

終章 ツォクトモンゴル乗馬ツアーとは

「ツォクトモンゴル乗馬ツアーって、どんなツアーなんですか?」
この質問を、これまでに何度も受けてきた。

でも、毎回少し答えに詰まってしまっていた。
書いているうちに、ここでの体験はツアーという言葉の枠に収まりきらないからだとわかった。

馬に乗ることだけが目的じゃない。
草原を駆け抜けるスピードを楽しむだけでもない。
本当にこのツアーが大切にしているのは、
人と出会い、自分に出会うこと」だと思う。

モンゴルの草原を車で走っていると、
人生という言葉が自然と浮かんでくる。

風の強い日もある。
雨の日もある。
でも、ある瞬間、風も雨もやむ。

ああ、こういうことか。
人生も、たぶん同じなんだ。

そんなことを、ツォクトのツアーは教えてくれる。
言葉ではなく、で。
頭ではなく、で。

エルデネツーリストゲルや遊牧民ゲルは都会ではない不便がたくさんある草原の中にある。
都会にあるようなものはないかもしれない。
でも、人の温度がある。
それが、モンゴルであり、ツォクトモンゴル乗馬ツアーなのかなと思う。

「ツォクトモンゴル乗馬ツアーとは?」
あえて一言で言うなら、こうなのかなあ。

本当の自分に戻れる場所

ただ馬に揺られ、遊牧民と笑い、朝日を見て、風を感じ、誰かと語り合う。
それだけで、心の奥にあった自分がふっと顔を出す。

ここは、誰かの旅の目的地であると同時に、
誰かにとってのもうひとつの帰る場所

そして私は思う。
このツアーは「一度行って終わり」ではなく、
人生のなかで何度も思い出すような場所なんだと。

あの風景を、
あの雰囲気を、
あの笑顔を。

そして、あの時間を。

それを思い出すたびに、
「また、がんばろう」と思える。

ツォクトモンゴル乗馬ツアーは、
そんな生きる力をくれる場所だと私は思います。

私はそんなツォクトモンゴル乗馬ツアーを守り続けたいと思いました。

長くなってしまいましたが・・・
最後まで読んでいただきありがとうございました!現地でお会いできましたらぜひ、ご感想をお聞かせください。笑

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この記事を書いた人

koko

koko

ツォクトモンゴル乗馬ツアー日本人スタッフkoko。モンゴルの魅力をたくさんの人に伝えるために活動している。