
サインバイノー!ツォクトモンゴル乗馬ツアーのSugiです。
モンゴルといえば夏の草原乗馬が定番人気ですが、通に人気なのが冬の乗馬ツアー。雪原乗馬や犬ぞりなど、冬しかできな特別な体験が待っています。
極寒の地で特に気になるのがトイレ。ツォクトでも、「-20℃や−40℃にもなるモンゴルで、トイレがどうなっているか気になる」という質問は、やはり最も多くいただきます。
そこで今回は、実際に私が宿泊を経験したツアー中の2箇所のトイレ事情とウランバートルのトイレ事情を正直にご紹介。
冬のモンゴルのトイレはなぜ不安?

冬ツアーでご相談が多いのがトイレ。考えられる理由は2つ。
真冬のモンゴルの気温

まず、モンゴルの冬の寒さは桁違い。首都ウランバートルは世界一寒い首都として有名です。
平均マイナス20℃前後、ウランバートル周辺の草原やナライハの草原ではマイナス40℃、さらに北の方に行くと-50℃に達することも。
日本の湿気ある寒さとは違い、刺すような鋭い冷たさが特徴です。空気が澄んでいる分、寒さのレベルが違います。
ゲル宿泊のトイレは外にある現実

不安の最大の原因は、トイレの場所。
ツォクトのツアーで泊まるゲルに限らず、一般的な遊牧民ゲルには、基本的にゲル内にトイレはありません(旅行者用に作られた高級路線の観光ゲルは、内部にトイレがついていることもあります)。トイレはゲルから少し離れた外に設置されています。
つまり、マイナス40℃の極寒の中、トイレに行きたくなったら夜中でも外に出ないといけない。
「トイレのためだけに、わざわざ決死の覚悟で極寒の中を歩くの?!」と、不安になるのは当然ですよね。
ツォクトのツアーで行く草原宿泊のトイレと実際

では、ツォクトのツアーで宿泊するゲルのトイレは実際にどうなっているのでしょうか。画像付きでトイレの様子や、私が使った本音の感想を紹介します。
結論:怖かったトイレが、なぜか気にならなくなった理由

正直、初めて冬のモンゴルへ行くとき、トイレが一番恐怖でした。マイナス40℃の中、夜中に外に行き、おしりを出すんですよ?そんなことを考えると不安で仕方なかったです。寒いし、絶対怖いって。
でも結論からいうと、トイレはそこまで辛くありませんでした。
もちろん寒くて暗いのは事実。でも、それを超えるほどの圧倒的な感動体験があったから、トイレの辛さは驚くほど気にならなくなった、というか「トイレなんて小さいことだ」と思えるほどどうでもよくなったんです。
ツーリストキャンプのトイレ(−20℃前後)

ウランバートルに近いツーリストキャンプの設備は、比較的整っています。

- 冬の設備: ドアがある個室トイレ。穴の上に被せるタイプの便座が乗っている。ゲルにトイレットペーパーも完備。トイレ内に電気あり。
- 注意点: 冬は凍結するため、水洗トイレではありません(夏は水洗トイレ)。ゲルから少し離れているので、懐中電灯の持参がおすすめ。
使った感想:白銀の世界に圧倒され、寒さは二の次

マイナス20℃で使うとなると、最初は正直、覚悟が必要でした。ドアがあるとはいえ、お尻を出すときはさすがに寒い!
でも、使っているうちに、寒さがどうでもよくなりました。なぜなら、そこには360度に広がる美しい白銀の世界、そこを馬で走る遊牧民がいる。しかも夜は星空美しい。
そんな非日常体験をしていると、トイレの寒さなんて本当に小さいことだと感じられました。
遊牧民ゲルのトイレ(−40℃前後)

ツォクトの冬の乗馬ツアーで泊まる遊牧民ゲルのトイレは、もっとワイルドな形式。

- 構造: ゲルから数十メートル離れた場所にある穴と囲い。穴の上に渡された木の板の上に立って用を足す、昔ながらのモンゴル式トイレ。
- プライバシー: ゲルからも離れ、後ろは丘で人目も少ないので、プライバシーは保たれています。
使った感想:不安が解消されたのは、自然のスケールが大きすぎたから

ここがモンゴル旅行中で一番不安だった場所。−40℃の寒さだけでなく、板で囲われているだけの場所に最初は不安を感じました。
でも、これも使っているうちに気にならなくなったのが本音。なぜなら、どこまでも広がる雪原や、夜空を埋め尽くす満天の星空が、あまりにも美しすぎるから。
プラネタリウムも萎縮するほどの光景に毎日圧倒されていると、「−40℃のトイレで用を足すこと」なんて、本当にどうでもいいことだと思えてしまうんです。というか最後の方は、空を見上げながらトイレに行くのがちょっと楽しかったくらい。それくらい、モンゴルの自然の力は圧倒的でした。
【番外編】気をつけて!ウランバートルのトイレ事情

ウランバートル市街地観光で、デパートや美術館、レストランなど見どころがたくさん。もちろん、そこには水洗トイレが設置されていますが、草原のトイレとは違う「落とし穴」が2つあります。
注意点① トイレットペーパーは個室の外にある場合がある

日本のトイレでは、紙は個室内にあって当たり前。でも、モンゴルの街中のトイレでは、トイレットペーパーが個室の外に、大きなロールで備え付けられていることがあります(すべてではありません)。
個室に入ってから「あっ、紙がない!」と気づくことがないように、入る前に必ずチェック。
注意点② 紙が切れていることがある

ウランバートルの観光地のトイレでは、トイレットペーパー自体が切れていることが珍しくありません。
街中を観光するときは、ポケットティッシュを多めに持ち歩くのが鉄則。これで安心感が格段にアップするはず。
ちなみに、モンゴルではどんな場合でもトイレットペーパーをトイレに流してはいけないので、必ず備え付けのゴミ箱に捨ててくださいね(排水がきちんと整っていないので詰まってしまいます)。
冬のモンゴル旅行のトイレにおすすめのアイテム

極寒のトイレは、事前の準備でストレスを大きく減らせます。特に夜間の移動や、いざという時の紙切れ対策はマスト。私が実際に愛用しているおすすめアイテムはこちら。
① 草原での夜間移動に:小型または折りたたみ式ランタン

夜中にトイレに行きたくなったとき、ゲルから外のトイレまで数十メートル歩くのは正直怖いものです。
そこでおすすめなのが、小型の懐中電灯や、周囲を広範囲に照らせる折りたたみ式のキャンプ用ランタンです。私はソーラー充電できるランタンを愛用。これがあれば、電気の心配もなく、夜間のトイレ移動も安心感が格段にアップします。
② 街でも草原でも:ポケットティッシュとウェットティッシュ

ウランバートルのお話でも触れましたが、ペーパーは自分で持っていくのが安心です。
- ポケットティッシュ: ウランバートルの街中での紙切れ対策に。
- ウェットティッシュ: 極寒の屋外で水洗ができないとき、手を拭くなどの衛生管理に非常に役立ちます。
トイレも含めてすべてが「自分を取り戻す旅」のスパイスになる

極寒のモンゴルのトイレは、実際に寒いです。特に、夜中にゲルから出て行く瞬間は暗闇の怖さもあり、最初は「私、今、何しに来たんだろう」と思ったほど。
しかし、声を大にしてお伝えしたいのは、「その不安を乗り越えるほどの、圧倒的な感動がモンゴルにはある」ということ。
過酷な体験も、あなたの日常を変える貴重な一部となる。そして、遊牧民のおもてなしがあり、厳しい寒さの中にやさしさや温かさがある。だから忘れられない体験になる---それが、冬のモンゴルです。
日常に追われ、自分を見失いそうになるとき。 そんなときこそ、冬のモンゴルは力をくれます。
日本から直行便でわずか5時間。
こたつの中で「また新しい年か」とやり過ごすよりも、少しだけ勇気を出して飛び込む非日常。 極寒の草原と、世界一あたたかい人々と一緒に過ごし、自分を取り戻す旅に出てみませんか?
ツォクトの冬ツアーで、雪原を馬と駆け抜けよう

ツォクトのツアーでは、乗馬や遊牧民との交流を通して、厳しい冬の中でこそ際立つ人の温かさを感じていただけます。
遊牧民が経営するツォクトのツアーに参加することが、遊牧民の暮らしを直接応援することにも繋がります。
おすすめの冬ツアー

◎冬の遊牧民宅ホームステイ!モンゴルの暮らしを体験するツアー(1泊2日〜5泊6日)
◎乗馬で巨大騎馬像へ!冬のモンゴルを満喫するゲル泊乗馬ツアー(2泊3日〜5泊6日)
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