2025年8月にご参加いただきました、Hさんの旅行記です。お客様には1日ごとの出来事をそのまま書いていただくようにご依頼しています。
※旅行記には、ツアー内容やガイドとのやりとりなども書かれております。
ツアーをより良くするために大切なのは、ガイドやドライバーモンゴル人、他のお客さまとの心の距離です。
旅程内容はこなしますが、それを上回る内容は、ガイドとみなさまとのつながりから生まれるものです。
ぜひ、ガイドやドライバー、他のお客さまとの心の距離を近づけて、皆さんで最高のツアーを作ってくださいね。
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モンゴルの星空満喫ツアー|3泊4日〜|ナライハ大草原を乗馬トレッキング
モンゴルの広大なナライハ大草原を乗馬トレッキングで巡る、3泊4日からの星空満喫ツアーです。多様な自然を感じながら進むルートでは、夜はテント泊で満天の星空を眺める贅沢な体験が可能です。自然と調和した非日 ...
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【1日目】
飛行機が遅延して、ツーリストキャンプに夜22時ぐらいについたにも関わらず、スタッフの皆様方やドライバーの方に大変親切でありがたかったです。
記念すべきモンゴル第1食では、ラム肉とご飯とじゃがいものペーストのワンプレートとスーテーツァイを頂きました。
私自身、ラム肉が好きなのでモンゴル料理がとても大好きになりました。(モンゴルの肉料理の70%ほどがラム肉を使用するとお伺いしました。)
また、お盆明けでも夜はかなり涼しかったのでスーテーツァイを飲んで暖まることができました。


ゲルはベッドが円状に並べてあり、薪や牛糞を乾かしたものを燃料とするストーブが中央にあるため、部屋をあたためて快適に眠ることができました。

深夜にゲルから離れたトイレに行こうと思い、ゲルの扉を開けた瞬間ものすごく鮮明な星空が見えて一気に目が覚めました。普段日本人はホテルの部屋にトイレがついているのに慣れてしまっているので、深夜に外に出る経験はあまりないかと思います。
不便さの中に私たちが知らない良いところがあることに気づきました。日本を出た時にシャワーを簡単には使えない環境を不便すぎると感じましたが、3泊4日モンゴルで過ごしてみて、モンゴルは乾燥しているので案外なんとかなるのでそこまで考え込むことではないと思いました。

遊牧民の方々がどのくらいの頻度で体を洗うのか聞きそびれてしまいましたが、旅行程度の日数でモンゴルの訪問を躊躇している方がいればぜひモンゴルを訪れるべきだと思います。
【2日目】
朝目が覚めてゲルの扉を開けると、昨日は真っ暗で何も見えなかった鮮やかな草原がみたこともないほど続いており、とても美しかったです。

朝ごはんの時間までにツーリストゲルの周りをお散歩して、遠くの放牧されている馬たちをみたり、咲き乱れている花々を観察したりしました。ゆったりとした時間が流れていてすごく素敵でした。
朝ごはんでは豚がご飯に乗っているものとパンとボールツォグを頂きました。モンゴルの有名な食べ物のボールツォグはすごく美味しかったです。揚げ物ですが、さくさくと軽い食感で朝でも美味しかったです。


そして、日本語が上手なシンさんと馬の先生のエルデーさん(お名前がうまく聞き取れていなかったらすみません(すみません))と午前と午後合わせて4-5時間の乗馬をしました。午前の乗馬では、ナライハ大草原方面に向かい、その後に遊牧民のお宅で昼食のツォイワンを頂きました。


ナライハ大草原は日本人がイメージするモンゴルの草原そのものでした。小さな花が所々に咲いており、とても美しいです。この日は快晴で、乗馬日和でした。昼食のツォイワンは遊牧民のお母様が作ってくださり、ラム肉が入っていて、もちもちとした麺もすごく美味しかったです。お気に入りの料理になりました。
昼食後には遊牧民の子供達とバレーボールをしました。人懐っこい子供達で、とても可愛らしく、時には日本語で話しかけてくれました。












偶然、モンゴルの女児の成長を祝うお祭りのために羊を屠殺して解体している所を見せていただきました。紀元前から伝わる屠殺法とのことで、苦しめずに殺し、感謝して尻尾まで食べるそうです。子供達も臓器を洗ったり、羊の解体を見たりしていて、モンゴルの日常は日本とはかけ離れているんだと感じました。命に感謝して食べることが幼少期から根付いているのではないかと感じました。日本では幼少期からいただきますという教育はなされますが、屠殺現場などを子供に見せることはなく、大人も見たことがない人が大半だと思います。貴重な体験をさせていただきました。


午後の乗馬では、山を越えてテント泊地に向かいました。テント泊地では、遊牧民のお母様がラム肉うどんを作ってくださりました。また、パンにロシアのコンデンスミルクを乗せて食べたものが新鮮で美味しかったです。



スーテーツァイが入っている水筒が中国製だったり、韓国由来のコンビニが多かったり、日本との結びつきがあったりするなど、モンゴルはアジアの様々な地域の影響を受けているのだと感じました。


夜は馬たちがむしゃむしゃと草を食べる音を聞きながら寝ました。トイレはありませんが、慣れるので案外なんとかなります。テント泊は寒いですが、テントが風を防いでくれるのと、寝袋や毛布を用意して下さるので、ダウンなどの防寒着があれば心配する必要はないと思います。虫刺されなども案外大丈夫です。











【3日目】
星空と朝焼けを見るために朝2時と5時半に起きました。テント泊なので幕をめくるだけですぐに外に行けるのですごく景色が見やすかったです。3日目は雨予報だったため、夜明け前の時点でも少し曇っており、星空や朝焼けが少し見えづらかったですが、それでも十分に綺麗でした。朝焼けは一瞬で雲に隠れましたが、燃えるようなピンク色をしていました。





朝6時くらいになると暴風雨になり、わざわざスタッフの方々がテントの中まで朝ごはんを運んでくださいました。

雨の中乗馬を開始して、タマガヌンウンドゥ山に向かいました。簡素なレインコートしか持っておらずずぶ濡れだったのと、気温自体が低かったので参加者は皆凍えていたので、夏場に参加する方でもしっかりとした防水グッズと防寒具を持ってきた方がよいかと思いました。


遊牧民のお宅にお邪魔して、昼食のペンネとラム肉を絡めたものとスーテーツァイをいただきました。すごく美味しく、あたたかくて生き返りました。濡れたものをゲルの天井の隙間に干す経験もし、大荒れの天候のモンゴルも経験でき、モンゴルの2つの顔を見ることができてラッキーでした。寒かったですが…







この日は悪天候のため、テント泊は中止になり、ツーリストゲルに泊まることになりました。
休憩した後、遊牧民のお宅を出発して、2日目に伺った遊牧民のお宅を目指して乗馬を再開しました。雨は少し弱まりましたが、暴風の中長距離を移動して、山をいくつか越えました。山頂に近づくとものすごい風が吹いていました。その中で頑張ってくれた馬とガイドしてくださったスタッフの皆様には感謝しかありません。加えて、道標などなしに草原をずんずんと進んでゆくスタッフの方々には尊敬しかありません。日本人からすると全て同じ草原や山に見えてしまいますが、完璧に方向を掴んでいるようでした。遊牧民のお宅に着くと、あたたかいスーテーツァイとパンを頂き、元気が出てきました。その後、ツーリストゲルへは車で送ってもらい、マントゥとノゴートイシュルを頂きました。ラム肉好きとしては本当においしくて幸せでした。寒かったので、ストーブをフル活用して部屋をあたため、濡れたものをゲルの骨組みに干して就寝しました。




【4日目】
早朝3時に起きて4時にツーリストゲルを出発して空港へ向かいました。この日は3泊4日で最も美しく星空が見えました。絶好のコンディションで、たくさんの星座を見つけることができました。


朝早すぎる時間の出発でしたがスタッフの皆様とドライバーの方は嫌な顔をひとつもせずに対応してくださりました。本当にありがとうございました。最高の体験をさせていただいたモンゴル旅行となりました。今まで18カ国を旅行しましたが、1番好きな国になりました。美しい草原で乗馬ができること、美味しい食事があること、遊牧やナーダムといったノマドの素敵な文化があることが理由です。大好きな国になったので他の季節にもまたモンゴルを訪れて、またツアーに参加させていただきたいです。